本作、金魚屋奇譚を書くきっかけについてです。
私、Twitterをやっているのです。あっ、そうそう。そこも宣伝しなくちゃあ。
@KemuriChang
こちらアカウントになります。金魚屋奇譚は素敵なイラストを描いてもらっておりそちらもUPしていますので、是非ご覧になってください。また、我が家の可愛い猫ちゃんの姿も是非!
さて、前置きはこの辺で。
Twitterで仲良くなったフォロワーさんが「もしも物語に登場するならどんなキャラクターになるだろう?」と妄想遊びをしたのがきっかけでした。
フォロワーさんの普段のツイートから、どんな趣味かな、こういうの好きそうだな、思考はこういう感じかな、などと自分で勝手に設定を作ってあてはめた訳です。
そこで生まれたのが「金魚屋」という魔法道具屋でした。
とある町の路地裏で店を営業しているのですが「金魚屋という魔法道具屋を知っているかい? あそこで買い物をしてはいけない」という悪いうわさで有名でした。変な魔法道具しか売っていないのです。面白そうでしょう?
140文字でキャラクター設定とエピソードをこしらえてツイートしたのですが、案外と反響がありまして。じゃあ、他のフォロワーさんだったら、こんなキャラクターいかがでしょう? おお。また、良い反応が返って来たぞ。じゃあ、こういうのは好きじゃないですか? なんと! 好きですか、そうですか、私も大好きです!
こんな具合に、フォロワーさんをネタに、いろんなキャラクターを作り出しました。
わたし、とにかくキャラクターが好きなのです! 個性的なキャラクターが掛け合いをするだけで、キャラクターの設定を考えているだけで、ご飯が三杯食べられる、そんな作者なのです。
こうして、様々なキャラクターを作ると「じゃあ、この子とあの子が出会ったらどういうストーリーになるだろう?」と、もう少し長い文章を書いてみました。すると、だんだんと、当時の記憶が蘇ってくるわけです。
当時、それは、もう二十年から昔になりますが、周りは田んぼと山に囲まれた田舎の子どもだった私は、夜な夜な、ひとりで物語を考えて遊んでいたのです。親から、誕生日にワープロ(懐かしい!)を買ってもらってからは、文章だけで映画やアニメのような世界が作り出せるのが、楽しくて楽しくて、ずっと書いていました。
書くの楽しいなあ。
世界を創造するのは楽しいなあ。
文章の世界から二十年以上離れていて、急に、思い出した感覚は今でも忘れられません。ぶわあーっと来るのです。
Twitterには感謝しないといけませんね。なにせ、うんと長い年月を経て、また、物語を書くきっかけになった訳ですから。最初は、独り言なぞ呟いて何が面白いのだか、と思ったのですが、いやまったく、なかなか良いですね、Twitter。
そういうことをきっかけに、せっかく生まれた「金魚屋」というキャラクターを筆頭に、他のキャラクターが遊ぶ場所、生活する場所を作っている営みこそが、本作、金魚屋奇譚なのです。
ふむ。なんとなく金魚屋奇譚を書くのが有意義な行いのように思えてきました(笑)
では、この辺りで。