本日、カクヨムコン6の結果発表が行われましたね。
受賞された方、おめでとうございます。
私の作品は中間選考に残ったものの、最終的に選出されるに至りませんでした。
負け惜しみだと思われるかも知れませんが、正直な気持ちを書いておきますね。
経緯も含めて整理しておかないと、なんだかいけない気がするので……。
某アニメ制作会社が悲惨で凄惨な事件の舞台となってしまったことは記憶に新しいと思います。
その会社さんの作品を見て、私もその会社がアニメにしたいと思えるような作品を書いてみたいと思った……それが、書き始めたきっかけです。
舞台を京都なのはそれが理由。
世界観についてもいろいろと考えたものがあるんですけどね。
それは今後を見守っていただくことにして、ターゲットはカクヨムコン6に設定し、書き始めました。
その後、一気に将平目線の50話まで書き上げていたものの、9月にノベリズムが開設。
そこに投稿してしまったのが間違いでした。
「読まれたい」
そう思ってしまうんですよね。
せっかく公開しているんだから、そう思うのも当然だろうとは思うのですが……
そうして、たくさんの人達に読んでいただいて、小説家になろうでは33位にまで順位は上がりました。
そうなると、今度は違う思いが芽生えてきます。
「順位をキープしたい」
「あわよくばもっと上に行きたい」
そのために、もっと面白くしないといけない、笑えるような話を書かなきゃいけない……という「自分で自分を追い立てる」ようになってきます。
いや、明確に言葉にして考えたことはないのですが、無意識のうちにそう感じていたんだろうと思います。
実は、よく似た経験があります。
若い頃、サーキットでバイクを駆っていましたが、初めてコースに出たときに感じること……
「抜かれるのが怖い」
自分の思い描いたルートを走ろうとして、自分のバイクよりも大排気量のバイクがパワーに任せてルートを被せて来たら……なんて考えると、すごく怖いんですよ。
そんなある日、ブクマと評価がピタリと止まりました。
ゼロです
バイクのときはコーナーで派手に転倒しましたね。
右膝の肉が少し地面に削り取られたくらいで、骨折とかはしませんでした。
本作では、コースアウト……でしょうか?
読み直してみると、最初に考えていたのとなんか違うんですよね。
本来、自分の書きたいことを書きたいように書こう……そう思っていたのが、狂ってしまっていました。
もともと60話で第一層を終える前提で書いていたので、そこは概ね予定通り書きおえました。
そのくらいの時期、カクヨムコン6が始まりました。
受付開始から数日遅れたある日のこと……
「うーん、まぁ……応募は無料だし、経験しとくのも悪くないね」
と気楽にポチして、参加終了です。
こんな状況なので、コンテストが終わった今の正直な気持ちは
「まぁ、選ばれなくて当然かな……」
です。
寧ろ、中間選考に残れたことが奇跡ですね。
読者の皆様に心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
でも、その先は方針を変えざるを得ないので……
1. 美味しいものは美味しく描く
2. かわいいミミルは可愛く描く
3. 魔法という意味では不器用で頭でっかちな将平を育てていく
4. ミミルが少しずつ日本に慣れていく
5. フレイヤと仲間が(ゴニョゴニョ)
6. 魔法とは何か……が少しずつわかる
7. ベースとなる世界観(エルムヘイムやその裏側の設定)は小出しにする
8. タイトルにある町家暮らし感をしっかり出す
9. 「将平のダンジョン攻略日記」にはしない
10. 流行り言葉を使わず、長く読んでもらえる作品にする
など方針を決めて、今に至っています。
いま、先行して206話を書いていて、210話で第二層が終わる「予定」です。
もともとは180話で終わるつもりだったんですが……。
ハリー・ポッターやロン・ウィズリーも最初の魔法――ウィンガーディアムレビオーサで苦労しましたよね?
そういう苦労もない、簡単に魔法が使えます……なんて話を書く気は一切ありません。
将平はちゃんと苦労して、先入観と戦い、足掻いて魔法を使えるようになっていきます。
さて、210話書いて、地球上では6日目。
店はまだオープンしていませんし、7月には一ヶ月も続く祇園祭があります。
まだまだ先は長いです。
お付き合いいただけますと幸いです。
カクヨムコン6は終わりましたが、これからもよろしくお願いします。