奇水

どうも奇水です。2014年に電撃文庫さんからデビューさせていただき、なんだかんだと七冊ほどの本を出しました。とはいえ、ここ五年ほど刊行していません。担当編集さんはKADOKAWA…

怪事件が続く大連。大日本帝國内務省の嘱託工作員であるレイラは、出入りしているカフェーで突然襲われ、そして憲兵らしき男と遭遇する。 それが彼女と、『しびとの王』との邂逅であった。 …

とある地方都市に住み、古書店『久雅堂』を営む彼は、同時に何処にでもいるような半端な格闘技歴の若者である。柔道をやったり空手もやったり剣道もしたり、腰も坐らずふらふらとしている。 …

　さほど遠くない近未来。 〝大衝突〟によって《魔法世界》と接触した地球には『魔法』が流れ込み、その日より世界は一変した。怪異が跳梁跋扈し、人々はかつて迷信と共に捨て去った魔術を手…

天保11年。 かの五尺竹刀の使い手である大石進が、二度目の江戸出府し、老中首座の水野忠邦の邸宅に招かれた。 その中に、かつて彼に敗れた一人の剣士の姿があった。 彼の名は常政子こ…

王国の次代の守護者と期待されている光の御子アネットには、姉のリエラがいる。リエラはそれなりに優秀であるが、光の御子である彼女に比して、力も弱く、落ちこぼれと見做されていた。 しか…

明治の頃、佐伯楓が檜山喜一郎の死を知ったのは、彼を最後に見てから四日目の夕刻のことだった。 檜山は数年前より彼女の家の剣術道場に通っていた若者で、当世ではすでに禁止されて久しい…

播磨明石に在住する宮本伊織は、小笠原忠政の近習を勤める若き英才である。しかし彼には頭を悩ませる身内がいた。その人は宮本武蔵。恐れ多くも主君に斡旋されて彼の養父となってくれた高名な…

元禄の頃の尾張、柳生家の次代当主である柳生厳延（としのぶ）は、正月の稽古始に登城した折り、見るからに只者ではない老人とすれ違う。いかにも剣の達人らしき様子に、丸に三つ柏の家紋を入…

天保11年。 かの五尺竹刀の使い手である大石進が、二度目の江戸出府し、老中首座の水野忠邦の邸宅に招かれた。 その中に、かつて彼に敗れた一人の剣士の姿があった。 彼の名は常政子こ…

宮本武蔵は卑怯な男だった？ 柳生宗矩の七人切りは公式記録？ 伝説の技「心の一方」とは？ そんな、剣豪や武術家たちの話を中心にした歴史関係の雑談を、気まぐれかつ適当に語るエッセイ。…

かつて和国の姫であった煌姫は、今は饂飩屋『貴心の庵』の看板娘。 万夫不当の姫将軍といわれていた彼女の元には、今日も様々なトラブルの種が持ち込まれてくる。

公認魔法少女。 それは魔法世界より選ばれた、魔法を使う少女たち。使命を持つ者たち。 その戦いを終え、使命を果たしてなお戦い続ける者を、人は非公認魔法少女と呼ぶ。 魔法のフェアリ…

これは明治より続く、三人の「キサブロー」にまつわる物語である。 ちょっと長めの時代伝奇短編。 縦組にして読むのをオススメします。