• 歴史・時代・伝奇

『ダキニの亭主』への感想

※短編イベント参加用に回答しました。

【好きなキャラ】
強いて挙げれば、龍さん(主人公)ですかね。
ダキニが絶世の美女で女神という設定なので、もう少し釣り合うように、男の魅力的なものを書きたかったなと思いますが、ストーリー進行と字数の都合でかなり割愛したもんで残念。

【好きな台詞】
(初稿の半分くらい削り、ギッチギチの字数に詰め込んで捨て行がないもので、特にこれが好き嫌いという台詞はないですが……)

強いて挙げれば、ラストのダキニの台詞(ネタバレなのでご容赦ください)でしょうか。
意味は言うのも野暮な、お察し案件ですね。

7件のコメント

  • 筆運びに余裕があり、読み手を緊張させません
    文章も簡潔で、リズム感は見事です
    龍さん当人も自覚するとおり、飲兵衛金なし四十路やもめにダキニはなぜ惚れたんだ? とは思いましたが、
    そんなことは小事と感じさせるほど、小気味良い江戸言葉とテンポの良さに引き込まれる作品でした
    オチの台詞も良いですね 笑

    気になったのは、冒頭シーンは朝かと思いきや夜ですか?

    「二日酔い」を堪えつつ→二月の「夜気」に

    「明後日の夕方」と約束をした翌日を二日目、当日を三日目と数えるのなら、
    一日目に当たる冒頭はやはり、朝?
    物語のオチも朝ですし……
    しかし、一夜明けて正気に戻ったのなら、夜なんでしょうかねぇ
    夜になっても二日酔いの飲兵衛なんでしょうか

    それから、ただの鈴の根付ではなく、鶯を添えた理由が気になります
    拙い想像力を働かせますと、初音でしょうか?
    (運命の人が現れて初めて鳴る→初音→鶯)

    夏目さんの他作品が読めることが、とても楽しみです
    今回はご参加ありがとうございました
  • レビューありがとうございます。
    ご丁寧な感想をいただき、中の人は喜んでおります(笑)。

    ご指摘もありがとうございます。
    それらの点も作品内できっちり伝えて整合性をとるべきだったなぁと反省しながら、とりあえず回答させていただきます。
    (後日修正しておきますね)

    >夜になっても二日酔いの飲兵衛なんでしょうか

    龍さんは、落語の「朝昼晩の各一升で都合三升呑まないと具合が悪い」を地で行く飲兵衛なので、

    「朝でも昼でも夜でも酔っている」

    が正解です。
    リアルではあり得ないのですが、まあいいじゃないかという感じで書いてしまいました。すみません。

    時刻についてのご指摘も、ありがとうございます。
    いわゆる草木も眠る丑三つ時を想定していたので、朝でも夜でもないのですが、これも後で直しておきますね。

    >(運命の人が現れて初めて鳴る→初音→鶯)

    あっ…。きっとそうだと思います…。
    このダキニは「小さくて可愛い物が好き」という設定なのでつけたまでですが、初音のアイデアは私には思いつかず、ロマンチックで素敵ですね…!
    ありがとうございます!
    (ちなみに龍さんは夫婦になった後、ダキニから時鳥の根付(実はセコム的な機能つき)を持たされています)

    長々書いてしまいましたが、ありがとうございました。
    また機会があれば、よろしくお願いいたします!

  • 書き忘れたので補足です。
    龍は極楽とんぼで朝昼晩と酔っているのがデフォなので、正気に返るほど悩む方がむしろ珍しい人だったりします…(リアリズムとは一体、ですね苦笑)。
    伝わりづらくてすみません。
  • 昼夜問わず酔っている、が正解でしたか
    二日酔いもなにもあったもんじゃないですね 笑

    鶯と初音……
    あの、読者の深読みってなんか恥ずかしいですね、こちらこそ失礼しました

    それにしても、鶯の初音と時鳥の忍び音とは、粋なことをするじゃありませんか、ダキニさん
    セコム機能付けちゃうところもかわいいですね
    しかし、血を吐くまで啼き続けるとは、これまた暗示的ですなぁ

    ただでさえ寿命差があるんですから、龍さんにはお酒を控えていただいて、
    末永く幸せに暮らしてほしいものです

    ご解説ありがとうございました
  • 訂正版、拝読いたしました

    「宿酔い」
    音は変わらずとも、字面からの違和感はきれいになくなっていました
    さすがですねぇ
    時間の把握と経過も自然です

    一点、前回の見落としかもしれないんですが、
    島田髷は未婚の娘さんが結う髪型なので、眉剃りした長屋のお内儀さんはしません
    ……舞台は江戸でいいんですよね? ならば、丸髷がよろしいかと
  • 毎回、丁寧なご指摘ありがとう御座います。
    ご指摘の文も修正しておきました。
    勉強させていただき、ありがとうございます。
    新作を書いたらまた参加させていただきますので、お手すきなときにでも、ご指摘をいただけたなら幸いです。
    このたびはありがとうございました。 
  • あ、すみません。眠くて半落ちしながら書いたので、かなり形式的な文章になってしまいましたね汗。
    おっしゃるとおり、考証的には丸髷ですね…!完全に見落としておりました…!
    (ただ、ダキニはすれっからし純情乙女であることと裏店が舞台なので、櫛巻きか洗い髪のイメージなのですが、ここでは若奥さんぶって丸髷を結っている、という設定もいいなと思いました)

    ご指摘いただいた描写や時間経過を入れただけで、物語が格段にすっきりしたように思うので、時代物の素養がある方から良いレビューやアイデアをいただくことは、作者の刺激とも物語の栄養ともなるのだなあと思いました。
    良質で丁寧なレビューをありがとうございました!
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する