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日本虚構エッセイストクラブ会長あいさつ〜「虚構エッセイの書き方(仮)」連載予告

新年あけましておめでとうございます。
虚構エッセイストのみなさまにおかれましては、佳い年の始まりをお迎えのことと思い願っております。
日本虚構エッセイストクラブの立ち上げが2015年9月。
今年で満5年になろうとしています。

ただいま『虚構エッセイ第1集「大鉱脈編」』と題して連載中ですが(第1集は100編で完結予定。第3集まで進む計画です。どうぞお楽しみに)、5周年を記念し、今年は「虚構エッセイの書き方(仮)」の連載開始を予定しています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892340431

Sudden Fiction Projectの一企画として始まったSFPエッセイですが、これだけで1ジャンルと呼ぶに値すると自身と読者が気づくまでにはそう時間がかかりませんでした。

2014年の年末にこれ着想した時点ではちょっとした思いつきに過ぎず、それもどちらかというと「エッセイなのに虚構ってどういうことよ!」とツッコミを入れてもらえば目的を果たす程度の、軽いおふざけのつもりだったのが、なんのなんの、虚構エッセイという枠組みでしかできない表現があることに気づきました。

詳しくは「虚構エッセイの書き方(仮)」の連載にゆずりますが、ざっくり言えばこんな発見がありました。虚構エッセイは、実世界における賛否両論が激しく分かれるシビアな問題について真っ向から扱うことなく、賛否の立場を超えて論じるためのツールになったり、世の中に固定観念のように広まった考え方について全然別な角度から光を当てたり、あるいは些細でつまらないことと軽視されてきたものの価値を逆転してみせたり、縦横無尽に論を展開できるのです。

執筆者ではない語り手を設けることで、どんな立場のどんな語り手にもなりきって(それも普通なら積極的には文章の形で発信しないであろう語り手になりきって)その語り手の思考の枠組みに沿って新しい世界を見るという試みには無限の可能性がありました。それは上記「大鉱脈編」の中でもたくさん体験していただけることと思います。

多くの読者からも心強いご感想や応援のことばをいただきました。読みながら「いつかは虚構エッセイストになりたい」と胸を焦がした若き読者も数多おられることでしょう。

日本虚構エッセイストクラブ入会ご希望の方はお声がけください。
・公開可能なペンネーム
・好きなSFPエッセイ作品(最低1編)
・虚構エッセイストとして自己紹介
を書いて、下記のコメント欄にご記入ください。

2020年を「虚構エッセイ拡大イヤー」として、2020年12月31日まで入会無料でまいります。「虚構エッセイの書き方(仮)」連載開始については当「近況ノート」にてご報告します。フォローなどしてウォッチしていただければ幸いです。

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