こんにちは。
初めましての人は、初めまして。
城之内です。
今日で4月も終わりですね。
徐々に暑くなってきて、夕方はどこか夏の気配も漂うようになってきました。
さて。
タイトルにも書きましたが、本日「霊々、夜。」完結しました。
いやぁ……楽しかったです。
この作品は、何度かお伝えしているように昨年の30回目の電撃大賞へ応募し三次まで行ったものを追加・改訂して連載していました。
合間に入れたブラックコーヒー余話や深雪の過去話、サネミと蓮夜が買い物に行く辺りは完全書き下ろしで追加しました。
電撃大賞の公募はそもそもが130枚で上限があり、とても入れられない……と悟ってカットしたということもあり、どうしても連載するならば入れておきたいと追加した次第です。
結果、蛇足にはならずにそこそこ綺麗にまとまったかな……と思っています。
「霊々、夜。」には、個人的にとても思い入れがあります。
10年間も筆を執ることが出来なかった私が、久しぶりに再起して完成させた作品ということもありますが、それ以前に心の奥でずっと描きたかった風景・思いをたくさん入れたから……というのもあります。
幼い頃、祖父母の家で感じた何かの気配や不思議体験を、大人になっても「気のせいだった」で終わらせたくなかったというのもありますが、人以外にも、この世界にはまだ未知なるモノたちがいて、自分の知らない世界も謎もたくさんある……それを少しでも体験できるような話が描きたいなと思ったのです。
目の前にある「現実」に押しつぶされそうな人の、ちょっとした逃げ場所になる作品が描けたらな……と思って連載しました。
カクヨムに投げた際、自分には知人も友達もおりませんでした。
それがとても素敵なご縁に巡り合い、温かいコメントをいただいたり、連載を追いかけて読んでくださる方々に巡り合えました。
桜ももうすぐという、3月のことでした。あの日の事は忘れられません。
ずっと日の目を見なかった私の作品を、お日様のもとに出してくださった木野かなめさん、本当に感謝しております。いつもありがとうございます。
その他、いつも私の投稿をRTしてくださる弓チョコさん、瞳さん。また、「霊々、夜。」においてコメントを残してくださった柿原凛さん、青川志帆さん、野良ガエルさん、ナサトさん……本当にありがとうございました。
私事ではありますが、「霊々、夜。」はまだ掘り下げたいキャラや描き終わっていない話がいくつかあります。
しかし、七獄の年という前提がある中に突っ込むと違和感が出る話もあったために、そこは追加できませんでした。
ということもありまして、来月からは「霊々、夜。-再宵-(仮)」という形で続編を連載する予定でございます。(さいしょう、と読みます)
メインの登場人物は変わらず、都市伝説や怪異をベースにお話を展開する予定です。サネミの実は……もずっと描けずじまいになっているのでここで出せたらな……とも思っています。
公募作を執筆する期間はどうしても停滞してしまいますが、なるべく更新できるようにじわじわとまた「霊々、夜。」を描ければと思います。
ぜひとも、お暇な時にお付き合いいただければ幸いです。
ひとまず、無印の「霊々、夜。」は本日を持ちまして完結でございます。
ご愛読いただきまして誠にありがとうございました。
城之内は幸せ者です。
それでは、また。