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二次元が三次元になるということ(金カム映画見ました)

こんにちは。
初めましての人は、初めまして。
城之内です。

昨日「霊々、夜」の第五夜の一幕目をあげました。
今回はサネミと蓮夜がメインでのお話で、ロクロウはお留守番です。
サネミという人物に関してはこの先掘り下げる予定ではあるのですが、
その前にちょっとジャブを打つ意味でこの話を作成しました。
彼はロクロウ達とはちょっと違う雰囲気があるので、そこを予感してもらえるかなぁと思ったりしています。
是非とも一読いただけると幸いです。



さて。
タイトルにも書いてありますが、昨日「ゴールデンカムイ」の劇場版を見てきました。正直アニメという二次元を三次元に変換するという行為はマイナスなイメージしか抱けていなくて、今回の金カムも大丈夫なのだろうか……とか思いながらも見に行きました。
結論!すごく出来がよかった!!
終わってからパンフレットを買って読んだのですが、スタッフの方々がこぞって「コスプレにならないように細心の注意を払った」というようなコメントをしていて、なるほどなぁと。
実写化でうーんとなるポイントは何個もあると思うんですけど、その中でも所謂「見ていて冷める」というのを引き起こす原因の一番は「コスプレ感」だと自分は思っています。だから今回のゴールデンカムイをあえてコスプレにならないようにと制作したスタッフは目の付け所がすごい……わかってらっしゃる。
あと、そもそもジョジョのアニメを作ったスタッフ陣と同じで、この映画を作った制作陣は皆ゴールデンカムイという作品がめちゃくちゃ好きなんだなというのが伝わってきました。原作者の野田さんに脚本のチェックや流れの案を監修してもらったという経緯もあって、2時間しかないのに見事に綺麗に違和感なくストーリーがまとまっていました。
エンディングにしても、主題歌が流れた一番最後のスタッフロールに関しては、原作者が一番上に表示されるという尊敬ぶり……脱帽です。
数日前に芦原先生の一件があり、二次元を三次元にするという行為に関して様々な議論がされていますが、やはり生みの親である原作者の意見というのは相当大切なものであり、その作品の世界観を壊さないためには必要不可欠なものです。生みの親の意見あっての、実写化だと思います。

いやぁ、それにしても。
ゴールデンカムイはアニメも漫画も十分すごいですし、表現も音楽も作画も申し分ない。ただ、今回実写を見て一つだけ勝っているかもしれないと思ったことがありまして。
それは「まなざし」です。
アニメや漫画の所謂静止画では表現できない微妙な震えや、微かな細まり。三次元として実写化するときはどうしても俳優が演じますので止まっているシーンでも「動」なのです。息をしているし脈だってある。
その静の中の「動」が今回の実写はめちゃくちゃ上手に撮れているなぁと……何と言うか、何も言っていないシーンでも「目が語っている」のです。本当にすごい。
これから先見に行く方はぜひ「杉元の目線、まなざし」を見てください。
ああ……これは……! となるはずです(笑)

映画を見ながら、「では自分はその静の中の動をちゃんと拾って文字にできるか?」と自問自答したのですが、うーん……まだそこまでの技量はないかと唸りました。あってほしいけど、まだちょっと上かもしれない。


1月放映開始の「カラオケ行こ!」といい、今作の「ゴールデンカムイ」といい、今月は漫画原作の実写が強い!!
小説を書く人も、本を読む人も、ぜひ一度見て欲しい作品でした!


それでは、また。

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