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読み返す

あるきっかけがあって、旧版を読み返していました。

自分の至らなさが当社比わかるようになってからは、何ともつらくて見返すどころじゃなかったのですが……約一年という時間が経ったからか、三版を作り始められたからか、「ひっどいけど書きたいものがあるのはわかる」と思いながらめくれるようになっていました。

ストーリーというより、表現の細部とか、紙幅の割き方とか、文章が感情的になる瞬間とか、そういうところに、「こういうの書きたいんだな」がにじんでいる。

以前、「消すのはもったいない!」みたいなことを仰ってもらえたことがあって。
その時は「こんなにどうにもならないものを取っておいても、使いみちなんて……」としょぼくれたのですが、作品としてまともに完成していなくても、お話というていで“にじみ”をつまんで頂く一本としては出来ていたのだなと、今回思いました。

多すぎる読点が読者さまに失礼だった話じゃないですが、ここでも自分は小説というお話形態を見くびっていたのだなあと感じます。
こういう未完成品でも楽しみようはある……小説はどんな自由な発想でやってもいいんだ……。

大事なにじみを拾い直す一本として、大事にしていこうと思います。パイロットフィルムだなこれ。

一丁前の基準で測れば作品未満の代物ですが、スニーカーの一次だけでも通ったらいいなあ。講評シート、もらいたいです。あと最後の方まで通して読まれたい。

そんなことを思った午前でありました。

2件のコメント

  • ふぅむ。
    私は初版、好きですよ。
    確かに荒い所……あるのかな、実はよく分かりませんが。
    いずくさんの言う「にじむ」もの。
    確かにあったから、「すげぇ」って思ってたはず。

    具体的にお伝え出来れば役にもたちそーですが。
  • 荒さ、たくさんあるんだなあ。
    読んで下さった方が各自で補って下さったから伝わったのであって、そうでなければ「全然入り込めないしツッコミどころ満載」という評価になったかと思います。
    ・序盤で主人公の考えなど魅力が描かれていなすぎる
    ・二章で悠乃が戦う蜘蛛戦、もっと違う面白いイベント差し込めたでしょ
    ・由祈がアイドルである必然性や描写が薄い
    ・6章終わり~7章で明らかになる真相がポッと出
    ・作中の異能設定が全然説明されてない
    ・読点多すぎてウザい、テンポが悪い
    などなど……。

    「すげぇ」はしみるなあ。
    「わかるよ、感じたしいいねと思った」でも十分ありがたいのですが、「すげぇ」はそれ以上だなって。

    それだけに聞きたいです。インタビューしてでも。
    それはやり過ぎにしても、いつか伺わせて下さい、あわよくば。
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