ハロウィンといえば、「トリック・オア・トリート」と言いながら
子どもたちが家々を回ってお菓子をもらう、あの楽しい行事。
それでふと、記憶の向こう側から思い出したことがあるんです。
──この土地に引っ越してきた、わたしが10代の頃の“七夕”の日。
引っ越してきて、初めての“七夕“の日。
この地方では、子ども達が夕方になると
「ろーそく、出ーせー、出ーせーよぉ。出ーさーないとぉ、かっちゃくぞー(引っ掻くぞ)、おーまーけーにー食いつくぞっ」
と、歌いながら家々を回るとのこと。
まるで、ハロウィンの「トリック・オア・トリート」みたいに。
近所の奥様から聞いてきた母は、わたしに言いました。
「まめちゃん、大変。うちにはろうそくがないわ。子どもたちが来たら、何もお渡しできないで悲しい思いをさせてしまう。大急ぎでおつかいに行ってきて」
わたしは近くのスーパーへ行き、何種類かあるろうそくの中から、
子どもに渡して(自分も子どもなのに)、差し支えないだろうと考えられる、小さめのろうそくがたくさん入っているお得パックを買って、大急ぎで家に帰りました。
夕方、少し遠くから小さい子どもたちの、小さな合唱が聞こえてきます。
「ろーそく、出ーせー、出ーせーよぉ。…」
きたきた✨
母とわたしはわくわくして、待ちました。
その小さな合唱がだんだん近づいてくるのを。
「ピンポーン♪」
ついに我が家の番です😊
「ろーそく、出ーせー、出ーせーよぉ。出ーさーないとぉ、かっちゃくぞー、おーまーけーにー食いつくぞっ」
ニコニコ顔で歌い終わるまで聞きました。
小さい子どもたちが一生懸命歌う姿。
あぁなんてかわいいの。
母とわたしは、それぞれの手に数本ずつろうそくを握っていました。
小さな子どもたちのかわいしらしい姿と、
この土地に越してきて、この土地の地域行事に参加できることに、わくわくとした期待に胸膨らむ母とわたし。
対する、ニコニコとそれぞれが持っている袋の口を開ける子どもたち。
その袋の入り口に、母とわたしは手にしたろうそくを入れるべく手を伸ばした、その先には…
――賢明な諸兄には、既にお気づきとは存じますが。
【今の世の中! 本当にろうそくが欲しい、小さい子どもがどこにいるんですか??】
って、話ですよ笑
手を伸ばした先の、その袋の中には、大小さまざまなお菓子がたくさん入っていたんですねぇ😱
えぇ。こんな恐怖はないですよ。
凍りつく母とわたし。
もっと凍りつく子どもたち。
ごめんねぇ。知らなかったんだよぉぉぉ。
。・゜・(ノД`)・゜・。
だって、「ろうそく、出せ」って言ってたじゃん😭
母とわたし。
ふたりもいたんだから、どちらかでも気づけばいいものを…。
似た思考回路の母娘なんでしょうね、きっと。
(たぶんその時、家にあったお菓子を配ったんだと思います🍪)
お徳用で買った小さなろうそくたちは、
その後、夏の花火の着火用となり、
そこから数年は使い切ることがなかったと思います。
ちなみにその後、母とは毎年、七夕になると、このおとぼけエピソードを思い出しては笑っています。
ネタじゃないよう。
こんなおバカなネタ、
昔のハガキ職人だって書かないさ笑