ずっと不思議に思っていた感覚がありました。
音楽や映画、本に感動したとき、腕の産毛が逆立って“鳥肌が立つ”ことはありますよね。
それに似ているけれど少し違う感覚。
頭の表面や、脳の奥がゾワゾワっとして――まるで“脳みそに鳥肌が立つ”ような体験を、時々、感じていました。なんていうのかなぁ、痺れる?まではいかないのだけれど。
いつもそうなるわけではないし、感動した時だけの現象なので病気ではないだろう。と考えてはいました。
調べてもその現象の言葉がなかなか見つからず、
「他の人も感じているのかな?」
「これは一体なんだろう?」
とずっと思っていました。
そして――ついに名前を知りました。
その名は
フリッソン(frisson)。
音楽や言葉、美しい風景に触れたとき、一瞬で“ゾワッ”と鳥肌が立つあの瞬間のことをいうそうで、脳が感動をキャッチし、ドーパミンを放出している証拠なのだそうです。
フリッソン(frisson)はフランス語で「戦慄」「美的な悪寒」を意味するとのこと。
おお!
戦慄!!美的な悪寒!!
まさにそんな感じ!! だと思いました。
ご存知の方も多いのかもしれませんが、私は知らなかったので、
言葉で表せなかったことの【名前】に行き着いて、ストンと収まるところに落ち着いた感じ。気持ちいい。
――8月下旬のある日。
十数年ぶりに、懐かしい方と言葉を交わせたことがありました。
その数ヶ月前から間接的には繋がっていたのですが、直接言葉を交わせたのが本当に久しぶりだったので、懐かしいし、嬉しいし、夢みたいでした。
この時はまさに【フリッソン】が起こったのでした。
・嬉しすぎて息の仕方を忘れる。
・“脳に鳥肌が立つ“だけではなく、腕にも鳥肌が立つし、本当に手が震えてきた。
・どんどん手は冷たくなるし、「嬉しくて震える」ってこういうこと!
と、そう強く感じました。
“戦慄”というと、恐ろしいとか怖いとか、どちらかといえばネガティヴな影の印象ですが、この【フリッソン】に関しては、嬉しい出来事なのに
まさに“戦慄”“美的な悪寒”がぴったりの感覚なのです。
フリッソンの時、
脳内では幸せホルモンであるドーパミンが放出されている…。
震えるくらいに嬉しかったんですね、わたし。
これからも、さまざまなことに感銘を受けて、
わたしのシナプスたちにはたくさんのフリッソンを感じてもらって、
その度に幸せに包まれていきたいなと思います。