(こちらは10/1に執筆しました)
※※ はじめに ※※ (定期)
ここを見つけてくださって、大変にありがとうございます。
こちらは、
kou様の『アンドロイドは下ネタの夢を見るか?』を、
わたし “金時まめ” として、感想を語るお部屋です。
まだ kou様の『アンドロイドは下ネタの夢を見るか?』をお読みでない方は、
どうか作品を読まれてから、こちらをお読みいただければと思います。
(“感想”なので、大量のネタバレが含まれております。あなた様の楽しみの大半を奪ってしまう恐れがあります)
ご参考までに、以下にリンクを貼っておきますね。
『アンドロイドは下ネタの夢を見るか?』
https://kakuyomu.jp/works/16818792439688648232※※ 以下、ネタバレを含みます ※※
(この感想を書いている時点の最新話は
『第14話 リビングの障害物除去に移行します!』です)
⚠️10/1現在の情報です
作者様。
【感想のお部屋】へのコメント、本当にありがとうございます😭✨
わたしが勝手に読み解いている感想を、こうやって作家様に読んでいただけることが、
実はとっても恥ずかしいことなのではないかと、赤面してしまうのですが……
それでも、「あの箇所はこんなふうに感じました」とお伝えできることは、とても大きな喜びであり、
ありがたさでいっぱいですm(_ _)m
軽やかなタイトルでありながら、内容はとても深く深く、どこまでも潜れる深海の美しさ。
その穏やかな漂いを感じさせてもらっています。これからも楽しみにしております(^人^)
今回は、【感想のお部屋】第1回目から予告しまくっていた笑、
第4話で登場の、健司さんを助けてくださった担当医・五十嵐航さんについての感想をお届けします。
その3では、あとがきで個人的な振り返りも書かせていただきます。
五十嵐航さん。
30代、外科医。色素の薄い髪、縁なし眼鏡の奥の落ち着いた知性と、患者に向ける痛みを分かち合うような優しさ。
長身に白衣がよく似合い、いわゆる“優良物件”と呼ばれる要素が揃っている。
病棟の噂もそれを裏づけます。
「外科のエースで、独身で、イケメンで、優しくて、パーフェクト」。
健司さんがからかうように伝える場面は思わず笑みを誘いますが、
同時に――五十嵐さんが常に“条件”でしか測られていない現実を浮かび上がらせていました。
そして、健司さんとの会話でふっと覗く素顔。
「……私には、もったいないですよ。そういうのは」
条件ではなく、自分自身を見てほしい。
その祈りが静かな諦念として滲むひと言に、私は深い切なさを覚えました。
【優良物件】という“衣装”を免罪符にしてしまう生き方だってあります。
「この場所は自分の努力で手に入れたもの。だから好き勝手していい」と、手当たり次第に“楽しいこと”を重ねる人もいるでしょう。
けれど、五十嵐さんも、そして健司さんも、その道を選ばなかった。
だからこそ、この二人の会話には静かな確信が宿っているように感じました。
“条件という衣装”ではなく、“自分”を見てくれる誰かを求めているのだ、と。
世の中には、派手に自己を飾って見せる人もいます。
けれど五十嵐さんから伝わってくるのは――“飾らない慎みの美しさ”。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざのように、
痛みを知るからこその優しさ。繊細であることを弱さにせず、むしろ他者に優しく触れる勇気へと昇華させている人。
その姿が、胸に残りました。
そして――この五十嵐さんとのやり取りを通して、
語られていない“健司さんの30代”が、一瞬だけ透けて見えた気がしたのです。
42歳の健司さん。どうも過去に何かがあったらしい。(第3話参照)
けれど、読者のわたしたちは30代の彼を知らない。
だからこそ、この場面は30代の五十嵐さんを通して、
“30代の健司さんの現実”を読者にそっと見せてくれる小さな窓に思えました。
「世間から“条件”だけで見られることの寒さ」が、五十嵐さんの背に重なって見えたのです。
だからこそ、この五十嵐さんの一瞬の揺らぎに、健司さんの30代はこういう孤独の中にあった、と託しているのではないか。
そんな“空白の告白”のように、私には響きました。
五十嵐さんが見せた仮面の揺らぎを、健司さんは見逃さなかった。
そして今の健司さんには、その揺らぎを“寄り添う力”に変えてくれるナナさんがいる。
18年ものあいだ仮面を外す勇気を失っていた健司さんが、再び本当の心を差し出す道へ戻っていける――そう信じたくなる場面でした。
五十嵐航さまへ。
纏う“衣装”ではなく、“あなた”を見る『目』が、この世界に必ずあります。
どうか五十嵐さんにも、そのまなざしが届きますように。
幸福が、“条件を整えた人”ではなく、“心を差し出せた人”のもとに訪れますように。
(引用:五十嵐さんの人物像の描写や病棟の噂、健司さんの冷やかしと「もったいない」の台詞、そして「医師としての仮面をかぶり直した」等のくだりは第4話より引用しました)
あとがきに。
今回は「五十嵐航さん」にクローズアップしました。
第4話を中心にしながら、いつの間にか最後は手紙のようになってしまいました。
当初は五十嵐さんのことを、「五十嵐医師」と書いていたのですが、その呼称では「条件の整った医師」としてしか見られない気がして……。
次第に強い違和感を覚え、一人の人物として受けとめたいと思い直し、「五十嵐さん」と呼ばせていただきました。
これはわたし自身への自戒も込めて。
ずっと綴りたいことが、やっと書けました😌
深読みすぎるかもしれませんが(⌒-⌒; )
わたしにはこう響きました。
では、また『感想のお部屋』でお会いいたしましょう👋
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
※この感想は、10月1日に書き終えていたもので、本日ようやく投稿できました。
今朝の作品にも、作家様が書き続けてくださることへの、心から感謝を込めて読ませていただいております。