@HisakT

　物語に先だって、二人の登場人物たちの微妙な関係を示しました。ここに至るまでも、大変な荒波を乗り越えていかなければなりせんでした。
　「夢などくだらぬ」と極めて現実主義者で、重すぎる何かに絶望している柚羽弓鶴。少々夢見がちな普通の少女加茂野茉凜。この組み合わせは当初から最悪で、意見の衝突が絶えませんでした。
　そんな二人がどうやって互いを信頼し、関係を深め合っていくのか。それがこのお話です。
　なぜ彼は茉凜の気持ちに応えられないのか？　最終的に彼らの関係がどうなっていくかがテーマです。
　その理由に制御できない力の存在があるのは確かです。でももっと、彼には口にできない理由があると思えます。

　実は茉凜の方が身長が高い。