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深淵の力

深淵の異能というのは

 いわゆる超能力ですし、純粋な精霊魔法ともいえます。使う者の願いを形にしてくれる(限定された)力です。といったら変ですけど。

 能力者はエンジン。燃料になるモノは認識できない形でこの世界に散らばっています。それを受け止めて蓄えて、ある種の対話をしてお願いをします。その願いが形となって放出されます。
 ただし、術者が干渉できる対象は限られています。それが色という流儀で大まかに定義されています。
 より多く燃料を取り込めればそれだけ強い出力をえられます。それが強い術者となりますが、そのエンジンというのが、どうやら大脳辺縁系にあるらしいのが問題です。原始的な本能や情動を司る部分ですから、あまりにそこが活発化する=大量の燃料を放り込むと異常燃焼を起こして危なくなります。
 作中で温和に見えた鳴海沢が、次第に愉悦を感じているように見えてくるのもその影響です。本来、彼らは殺しのために、瞬間的にしか力を使いません。
 柚羽の場合は、そのエンジンが異常なまでに燃料を求めるので、いつ暴走して正気を失うかわかりません。
 というのが今までのところで開示できる情報です。

といいつつ黒鶴というのは、
成長とともに、流儀という限定を受けない、ありとあらゆる物理法則を書き換えるとんでも機関へと進化していきます。彼がそれまで正気を保てればの話ですけど。

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