タイトル通りです。
『“魔王”と呼ばれた男、“勇者”と呼ばれた男』の軽い設定資料…的なものが出来たのでご確認下さい。ご質問やリテイク必要な場合はコメントお願いします。ゴーサイン頂き次第書き始める予定です。
またこの設定に関しては特に著作権等を主張しませんが、使用したいという方がもしいらしましたら、僕ではなく緋14 E奈様の方にお問い合わせください。別に責任の押し付けとかじゃないよ、信じて。
またE奈様以外からのご意見も歓迎致します(お借りしたアイデアなのでE奈様からのご要望優先にはなってしまいますが…)。
※追記
完成した本文を投稿しました。↓こちらからどうぞ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886760585◆舞台設定(あんまり話に絡まないかも)
・魔法
魔力を持つ生命が本人にしか理解できないあれやこれやをした結果、物理的事象として発現したものの総称。「魔力」は魔法を使うのに必要な燃料を指し、その量と扱う技量は人によって違う。
魔力量は年齢と共にやや増減するが基本的に生まれつきで決まり、技量も向き不向きが大きいため、魔法をどのくらい使えるかは才能による部分がかなり大きい。
・魔族
生まれつき穢れた血を宿す劣等種……ということになっているが、結局のところ魔法の才能があるだけの人間。
魔力量が完全にゼロの人間はまず存在しないのだが、王国が情報操作しているので民衆はそれを知らない。亜人などと呼ばれる多種族同様、世の中への不満や怒りを王国から逸らさせるためのスケープゴートにされているだけ。
・王国
通称。他にも国は存在しているが、通信技術が未発達かつそれぞれが離れているため、お互いにその存在をほとんど意識していない。
女神の職務怠慢による凶作や、長らく国家の存在が脅かされていなかったことで政治腐敗が進んでいるが、魔族との戦乱を実際以上に厳しく演出することで、それらから大衆の意識を逸らさせている。
国王は今やお飾りで、現在は大臣たちが私腹を肥やすための土壌と化している。
◆登場人物
・魔王
生まれつき魔力操作の高い技量を持ち、成長が他人より早く、老化は他人より遅い体質。その為幼少期から異端として周囲から虐げられて生きてきた。
やがて自分と同様、魔力持ったことで虐げられた人間たちや亜人、魔物として討伐されてきた他の種族を束ね、”魔王”として王国に反旗を翻した。
そのため王国民への並々ならぬ憎悪を裡に秘めており、一たび進軍すれば王国を象徴するものは街に何一つ残さないが、自分と同様蔑まれる魔族が巻き込まれないよう念入りな事前調査を行うため、その頻度は高くない。
己に「王国民を助ければ力を失っていく代わりに、王国民から恐れられるほど力を増す」という呪いをかけている。これは「もう二度と王国とは寄り添わない」という意志の表れであり、力を求めてのものではない。
・勇者
「王国軍と魔王軍が戦っている限り徴兵や徴税で生活が不自由で仕方ない」と、完全な私利私欲で立ち上がった少年。実は魔族だが、周囲にはそれを隠している。
率先して人助けを行うが、これは女神の「人々から支持されるほど力を増す」加護を活かすため。要するに超のつく偽善者。助けた相手からのお礼とかまず断らない。
その上女神の加護で死ぬと時間を七日ぶん巻き戻す能力を獲得しているため、「どうしようもなくなったら自殺して時間巻き戻せばいいか」と犠牲を躊躇しない。けど外面はいいのでそんな気配は微塵も見せない。
ただしこうなったのはちょっと魔力が使えるだけで他人を怪物扱いするような、視野狭窄で自己中心的な人間ばかりの環境で育ったが故であり、本当に本当の、大元の根本のところでは善性。
・国王
王国を統べる男。子供の頃城を抜け出して身分を隠し街で他の子供と遊んでいたが、そこで魔力を使って怪我人を治した少年が虐げられる様を見て、「魔族を擁護して批判されたくない」と魔族討伐令を出したチキン。
王国と魔族の対立関係を決定的なものにした張本人の自覚があり、いつ魔王に殺されるかとヒヤヒヤしている。勇者を祭り上げて送り出したのもはやく誰かに魔王を討ち取って欲しいから。
・女神
王国民の多くが信仰する女神。国教の主神。だがその実態は、昔魔王に言い寄った挙句フラれた腹いせに嫌がらせするろくでなし。
勇者がダメ人間なのも分かっているが、本人としては魔王に仕返しできればそれでいいので適当に加護とか支援とかしまくる。勇者からもアレだと思われているがそっちはそっちでアレなので関係が成立している。
世界の秩序とか人々の幸福とかそっちのけで魔王に嫌がらせするため、最終的に別の女神に主神の座を奪われて失脚する。