宮守 遥綺

思いついた詩・短歌・俳句・短編置き場

世界中に散らばったある男の遺品〈リリクト〉。 それは使用者と認めた者に不思議な力をもたらす物だった。 男の死から数十年。 〈異能力者〉と呼ばれるようになった使用者たちは、世界的…

人気俳優・片桐翔。 彼にとって人生とは舞台であり、世界とは劇場である。 役者として誰かを演じること。 誰かの前で「自分自身」を演じること。 そこに、さしたる違いは無いのかもしれな…

アルフォード家の次男・ルーカスは齢27を越えてようやく社交界にデビューした。 その日の夜。 ひとりワインを飲んでいた兄・ルークから、ルーカスは突然口づけを受ける。 「愛している」…

景色や匂いすら乗せるほど、圧倒的な表現力を持ったピアノの音色。 その音色は、聞いた人の人生を少しだけ変えていく――。 2021/06/20　「01　ターコイズブルー」加筆・…

昼時のファミリーレストラン。 場違いな男二人が窓際の席で膝をつき合わせている。 そこで語られる『闇』の存在。彼らのエンブレムは『悪魔のトリル』――。 DMグループの三題話企…

卒業試験は「金の腕輪の争奪戦」 魔法学校に通う三年生、エヴァ・アドバンスは実技科目が苦手だった。 座学授業で腕輪を得るもたちまち奪われてしまい、最終日にして卒業要件の三本には届…

2月13日。バレンタインデー前日。 クラスで配られる義理チョコしか貰ったことがなかった明日実 悠人（あすみ ゆうと）の下駄箱に、赤色の箱が入っていた。 悠人の鞄の中には、もうひと…

世界中に散らばった「ある男」の遺品。 不思議な力を使用者にもたらすそれは、いつしか遺品《リリクト》と呼ばれ、使用者は「異能力者」と呼ばれるようになった。 それから数十年。 世…

世界のすべてから見放された「どん底」で生きるボクと「彼の人」 互いに名前も知らない彼らは、しかし身を寄せ合って必死に生きている。 親を持たない少女と「ボク」の日常。 連載小…

晩年、アルコールに溺れていた母が死んだ。 葬式から一週間後。 律は半同棲状態の彼・涼介の家で生前母が飲んでいた安物の焼酎を見つける。 それまで酒を飲まなかった母が、なぜ酒に溺れ…

行きつけのバーで会った女軍人と僕。 軍隊という男所帯で、女であるが故心を痛める彼女。 そんな名前も知らない女を「守りたい」と思う僕だったが……。 突発小説。 意味なんてないで…

二階級特進を果たし軍令本部に入ることになったクラウス・バルトは、先に軍令本部入りを果たしていた天敵 ルーカス・ディヒラーと廊下で鉢合わせる。 スラム育ちのクラウスと幕僚家系のルー…

同じ吹奏楽部の後輩が、死んだ。 昨日まで元気だった後輩・星野の突然の死に戸惑う冴島は、彼女のことを思いながら帰り道を歩いていた。 雪の路で神社の灯籠に火が灯る。 その先にいたのは…

通常の人間にはない能力を持つ「異能力者」―――。 彼らはそれぞれ名も無き組織に所属している。 そんな組織のうちのひとつには、『五感が異常に発達した異能力者』が集められていた。 …

春の山の中を、2人で歩く。 漂う香りは、何処か、懐かしかった。 Web文芸部の企画「春」に参加させていただくために書いたものです。

隣国で毎年春に行われる、豊穣を祈る宴。 そこに呼ばれたコウが見たのは、美しく、力強く舞う、冷たい目の踊り子であった。

魔法界で一番の名門と言われる、グラン魔法学園。 その七年生には、『月の人』がいた。 中途半端な自分の存在に悩む少女と、一人の少年。 彼が、彼女に伝えたかったことは。 エブリ…

親友が死んだ。 その日から止まったままだった俺の時間を動かしたのは……。 中学時代に部誌用に書いた短編です。 三点リーダー、段落付け、誤字脱字修正のみ行いました。 この時は…

僕が帰り道で出会ったのは、一匹の猫と美しい「神様」だった。

編集者 足立泰史のもとに届いた、一通の手紙。 差出人の書かれていないその手紙の便箋には、青の千代紙で作られた折り鶴が一羽、貼り付けられていた。

就職活動真っただ中の大学生が真夜中の公園で出会ったのは、真っ白な着物を纏った美しい女性だった。

自らを捨てた男を恨み、自死した女。 三途の川の道行きで、果たして彼女を抱きしめたのは……。

高校時代に美術部との『絵本企画』で出したもの。 少し手直しをしてあります。 拙い文章ではありますが、よろしければ見て行ってください。