• エッセイ・ノンフィクション

さっきの続き


 次に三人称ですが……
 同じラノベ作家で例を上げたかったのですが、生憎思い浮かべるものがありませんでした。

 私が思い浮かべたのは初めて自分から読もうと思った作品『白夜行』です。
 連続ドラマやドラマ映画にもなった事もあるで知ってる方は沢山いるかと思います。
 この作品は、三人称の書き方として凄く参考になる作品だと思う。

 では何が凄いのか……

 主人公とヒロインの心情心理描写が一切ない!

 全て他者の視点で二人の主人公を描写させているんですよね。なのにお互い意識しあってるのはわかるし、どう思っているのかというのを想像しやすい。けど実際ははっきりとは書かれてないので読み手は人によって様々に受け取り想像を膨らまさせてます。
 サブキャラの視点の三人称で、まさにお前が主人公だろ! と思わせる刑事から見た主人公とヒロインの偶像。
 まさに小説の醍醐味である文字から想像させて読者に考えさせる作品ではないかと。

 主人公、ヒロインだけではなく恋敵なりライバルなりの描写を書きたい方は参考になるんではないでしょうか?

 実際に絶賛されたり、売れたりされてる作品には私が読んだ作品の中に視点のブレがあるものがないです。

 どっちの視点かで悩んだり、ブレたりするとかで悩まれる方や、表現を悩んでる方はこの二作品は独特だと思うので参考にされてはどうでしょうか?

 と、お酒飲みながらつらつら書いてみました……。

1件のコメント

  •  対象が俺以外にいないなぁと。(笑)
     何はともあれ読ませていただきました!

     はるももさんは本当に読書が好きな方なのだなぁと、しみじみ思わされますね。
     俺はあまり正統派のものは読んでないです。 高校から20代の初頭にかけては推理小説に大分はまっていましたが。
     我孫子武丸から入って綾辻行人など新本格派の作家や大御所の島田総司あたりを読み漁り、黄金期の六作家のディクスン・カーやヴァン・ダインなど1日二冊くらいのペースで読んでましたね。
     ラノベではない娯楽小説で平井和正や菊地秀行、山田風太郎、京極夏彦なども数百冊単位で読んだものです。
     東野圭吾も読みましたよ。 『あの頃ぼくらはアホでした。』と『怪笑小説』に『毒笑小説』……なぜ有名になる前のこんなのだけ読んでるんだか(笑)
     後は夢野久作もドグラマグラを筆頭に結構はまりましたね。
     西尾維新も大分読んでますが、さて、何を言いたいかと言えばこれだけ読みながらそこまで人称のあり方、視点についてはいまいち意識したことがなかったなと感じさせられました。
     だけど、実際に読みながらこれはおかしくないか?と思わされることはカクヨムにしろなろうにしろよくありますね。
     自分の作品も気を付けないとそういう違和感を読者様に与えてしまうと、その点を改めて考えさせられます。
     ありがとうございます。

     今度試しに「白夜行」を視点を意識しながら読んでみますね。
     ところではるももさん、創作論やエッセイを書いてもいけるんじゃないですか?
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