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堀江

五月に入りまして、話はいよいよ最初の山場を迎えます。

恐らく皆さん、ここまで読んで来て登場人物全員が「誰それ?」の状態だったのではないかと思います。

ここまで出てきた人の中では信長の野望で出てくる人と言えば、今川氏輝、武田信虎、北条早雲、北条氏綱、朝比奈泰能、福島正成くらいでしょうか。
後は、大河ドラマで井伊直平を知ってるかな?くらいでしょうか。

五章は1535年のスタートとなります。
織田信長は前年の1534年生まれだそうですので、まだ乳母の乳首を噛みきっていた頃ですね。
何なら、まだお爺ちゃんの信定が健在だったりしています。

信長の野望には「信長誕生」というシナリオがあったりしますので、それで大体あの辺かとイメージいただけるでしょうか?


さて、四章は五郎八郎の婚姻のお話でした。
相手の菘は当然架空の人物で、実際に正妻がどんな人だったのかはわかりません。
大沢家を選んだのは「話の都合上」というやつですね。

大沢家の堀江城なのですが、温泉で有名な舘山寺にありました。
今は浅瀬を埋め立ててしまっているので、舘山寺は内浦の入り江という感じなのですが、当時はもっと門前前通りが細長く、その横に半島のように堀江城があったようです。

恐らく、その記述だけで地元の方々はもしかしてと思うかもしれません。

そうなんです。
堀江城は今、舘山寺パルパルになっているんです!
恐らく本丸のあった辺りでは毎日コーヒーカップがくるくると……

日本中にどれだけ城跡があるのか知りませんが、完全に遊園地の敷地になってしまっている城跡というのも珍しいのではないでしょうか?

そんな堀江城は歴史の舞台に二回ほど登場します。
一度目は徳川家康の遠江侵攻。
家康の将が束になっても落ちず、結局交渉によって開城してもらっています。

二度目は三方ヶ原の戦い。
浜名湖の水運を押えると共に本坂通り(姫街道)を押さえる拠点として、武田信玄は堀江城に目を付けました。
堀江城に向かう途中にあったのが三方ヶ原で、そこで徳川家康はこってんぱんにやられています。

その後武田信玄自ら堀江城を攻略に入ったのですが、一月の遠州の空っ風が身に染みたのか、攻略数日で体調不良になり撤退しています。

武田信玄の体調不良には服部半蔵の暗殺説なんてのもあるようですが、私は純粋に極寒の中雨に濡れて風邪ひいたんだと思いますね。
遠州の空っ風の冷たさを舐めてはいけない!


強いて言えばその次に脚光を浴びたのは仮面ライダーでしょうかね。
実はゲルショッカーのアジトがあったのが舘山寺パルパルだったりします。
本郷と一文字のライダー二人が最終回で楽しくパルパルのアトラクションに乗って戦闘員とたわむています。

最後は完全に余談でしたね。

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