どーも、エダダダ!!です。
本日より兄ばかの最新話『第77話 壊れた人形のメッセージ』を更新致しました。
今回は私の推しキャラであるカナンが退場してしまうという回でした。
『第57話 弱い涙、もう無理だ。』のラストにて、ルィリアを被験体とした実験を自身に施すだろうという匂わせをしていましたが、ちゃんと施していましたね。
しかしその代償として、シン以外の事を忘れた上に理性もほぼ無い状態となってしまいました。
これを踏まえると、研究に関する記憶だけがすっぽり無くなったにも関わらずそれ以降普通に生活していたルィリアって実は奇跡的な復活だったりするのです。
元々メンタルクソ雑魚なのにプライドと自分の信じる物だけで頑張ってきたカナンちゃんにトドメをさしたのがまさかのナギノという存在という。
本編でも言及されていましたが、仲間がどれだけ自身より強くても納得はできなくても「まぁ異世界転生者だし」と割り切れたのですが…そんな時にナギノという純異世界人でドラゴンテイマーという希少且つ役に立つであろう能力を持つ者が現れたら、いよいよ自分のメンツが立たなくなりますよね。
この件、当の本人であるカナンはもちろん、それを言われたナギノもかなり心にダメージ来ますよね。だって別に能力を使って何かをした訳じゃないのに、その力を持ってるだけで誰かを苦しめていたなんて…本人からすれば「じゃあどうすればいいんだよ、死ねばいいんか!?」となるのは当然です。
そしてこれまた難儀な話に。
“シンの存在だけは覚えてるからシンに会ったら奇跡が起こるかも”というカナン(真実)からの提案が、よりにもよって面影はありつつも女になってしまった事で同一人物には見えなくなってしまった後のシンに告げられるというのは、これまたletsフザケンナ案件。
しかも女になった事で今まで会ってきた人達に「だれ?」と言われ続けたシンの事を初めて「シンだ」と認識したのがよりにもよってぶっ壊れてしまった後のカナンというのがなんとも…。
最終的にシンの腕の中で息を引き取ったカナンですが、最期にシンに見せた5本のバラ…あれにももちろん意味はあります。あの5本のバラの意味は「あなたに出会えた心からの喜び」だそうです。
「いや唐突な花言葉ァ!?」と思われるかもしれませんが実は『第54話 望み、黒塗り。』にて、カナンが赤黒い薔薇の花言葉を告げる描写があったのを憶えてるでしょうか?
54話本編にて言及されていましたが、あれはカナンがシンと再会した時に花を送るべく花言葉を調べていたという事でした。特に薔薇について詳しく調べていたんでしょうね…そう思うと、最終的にシンに意味を持った花を送ることが出来てよかったなと思います。
実はカナンの結末は、何個か構想していたんです。
1、天才の頭脳を無理やり脳に詰め込んだ事で暴走し、最終的にシンの手によって死ぬ。
2、壊れた後、シンとの会話によって奇跡が起こって正気を取り戻し、それからはシンと共に行動する(後にシンを庇って戦死)。
3、壊れたまま、シンの腕の中で息を引き取る。
元々カナンというキャラを登場させてから、最終的に死ぬ事は決まっていました。もちろん第2章で再登場させる事も想定していました。
何の活躍も出来ず、寧ろ迷惑ばかりかけてきたカナンですが、最期くらい望んだ結末を迎えさせてやろうという作者である私の慈悲の結果、選ばれたのは“3”でした。
——そもそも慈悲あるなら殺すなっつー話ですけどね。
『第77話 壊れた人形のメッセージ』はこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/16816927861556163273/episodes/16817330651509965524