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兄ばか更新!その53&54!

どうも変人です。

兄ばかの最新話を更新致しました。
タイトルは『第53話 罪《シン》の世界』と『第54話 望み、黒塗り。』でございます。

前回は夜遅過ぎた事もあり“その53”を書けなかったので今回の“その54”で補完致しまりたりけり。(?)

ではまず前回の話から。
簡単なあらすじを言うと。
「突如として自身の固有結界へ誘われてしまったシンは、巻き込まれた大罪人達が無惨に死んでいく光景を見せられ、それがお前の望みなのだろう?と問われる。しかしシンはそれを否定し、自分の望みはあくまで“咲薇の幸せ”であると告げ…。」

えっと、まずなんですが…何故シンが固有結界へ強制的に誘われたのかについて。
これは本編では“未だ解明されていない”扱いになってるのですが、実際私自身も何も考えていません。別に異世界転生者だからとかそういうのではありません。本当に突発的に起こる現象のようなものだと捉えて頂けると幸いで御座います。

そしてもう1人のシンが言っていた“色々考えてた事”ですが、これに関しては実はちゃんと考えて居ました。というか本来はこれらを告げてシンを追い込もうとしていましたが、“本当の望みは”と問われてシンが悩む訳が無いと思い、没になり、“真実のシン”の頭の中に留まる結果に。
実際はどんな事を言おうとしていたのかというと、主に“シンのエゴ”についてですかね。例えば「お前は妹を守る事でしか自身の存在証明が出来ない。だからお前が妹を守るのは、兄としての役目ではなく、結局は自分の為なんだ」みたいな。
ただまぁ…さっきも言ったように、妹関係の話に関してシンは絶対にブレませんので、こんな言葉如きでは崩れないだろうと思って没にしました(2回目)。

そして遂に、ずっと引っ張ってきた伏線がようやく回収されました。
そうです、シイナが食べていたあの肉についてです。シンはやたらあの肉について疑問を抱いていましたが、あれはマリスメアの肉ではなく、殺した大罪人の肉だったんですね。
私の記憶が正しければ、シイナは一度もあの肉をマリスメアの肉だと断言した事は一度もありませんからね(1回目のやつは“仮にそう言ったら”というだけで、本当にそうだとは言ってない)。
だからシイナの謎の体調不良は、あの肉の摂取不足だった訳です。ただちょっと描写が少なかったのが難点かな…。シイナはその場にシンが居ないのを良いことに、ルィリアの肉を喰らって復活したのでしょうね。
…皮肉ですよね、悪いヤツを憎むシイナが生きる為には悪いヤツを取り込まなくてはいけないって。

さて、次に第54話のあらすじィ!今日は長いぞ!
「ナギノの固有結界にて、苦戦を強いられるアーシュとカナン。そんな2人を陰から見守るフェリィに忍び寄る影。その正体はもう1人のナギノだった。人間に対する憎悪で怒り狂うナギノに“本当の望み”を問うが、その返答は“本当の望み”ではなく…」

てな訳で、こっちの方でも固有結界でのお話。
ただシンの時と決定的に違うのは、こっちは“本当の望み”を間違えたという点。
53話で言っていた、“分離したもう一人の自分と立場が入れ替わる”という言葉の意味がここでようやくわかる訳です。実際はただ入れ替わるだけでなく、永遠に幽閉される為に身動きがとれなくなるのです。ナギノの場合、永遠に薔薇の養分にさせられるというエグい物ですが…因みにもし仮にシンが望みを間違えていたら、シンは十字架に磔にされて永遠に処刑を繰り返されていたでしょう。
何故そうなるのかについては、本編で“真実のナギノ”が言っていたのを少し分かりやすく要約すると、立場が入れ替わって幽閉された側になった者が何をしでかしてこの固有結界を脱出し得るかわからないから念には念を、ということです。
因みに余談ですが、ナギノは植物達に体を貫かれた訳ではなく、体内に一瞬で発芽する種を埋め込まれていたのです。つまりあの大きな薔薇の根っこには…うぅ、想像するだけでゾッとするね。

そして更に明かされたナギノの詳細な過去。
なんというかこの兄ばかの登場人物は皆、人間の醜い部分を沢山見てきているようなキャラが多いですね。
特にリアルなのが、“元々ナギノの姉を嫌っていた者がイキリ出す”ってヤツ。あれってネットじゃよくある事ですよね。正義面して誰かを悪人に仕立て上げて、本当に悪人だったら「ほらね!俺の言った通りだっただろ!」ってなるでしょ?そうなったら当然そいつはイキるだろうね。そう、まさにガルバー(本編でナギノの姉を元々嫌ってた奴はガルバーではありません)。
まぁ機会があればナギノの過去をまるっと1話使って描けたらと思いますが、まぁ多分無いと思います。

そしてナギノの成れの果て…黒赤色の薔薇ですが、あれの花言葉は本当に“死ぬまで憎む”や“憎悪”や“恨み”なんですよ。何で私が知ってるかというと、前に私が描いていた「君は元カノと瓜二つだが、俺は素直に好きになれない。」略して“だがない”というラブコメのサブタイトルが花の名前と、その花言葉だったんですよね。当時は花言葉について滅茶苦茶調べてたんで、その地続きというか。
正直“だがない”はほぼ打ち切り作品みたいなもので、兄ばかを描きたいが為にかなり適当に完結させてしまいました。まぁ元々あの作品自体数秒で思いついたクソ作品ですが、割と評価とPV数が多い(ぶっちゃけ兄ばかより多い)のはラブコメというジャンルに助けられたというのがあります。
当時はびっくりしましたね、「とりあえずラブコメなら中身どうだって良いんだ…」って思いましたもん。

話を戻しますが、黒赤の薔薇の花言葉は当時のナギノにはピッタリだと思ってそういう形にしました。
にしてもカナン、お前シンに花を贈りたいが為にわざわざ花言葉調べてたとか乙女かよ!
(ワシはカナンが一番好きなキャラなんで、ギャップ萌えしちゃいますなぁデュフフフ)

今回、シンとナギノは色々と対比になっていました。
1番の対比は“目的の為に足を踏み出したか留まったか”です。
シンは自身が弱かったとしても妹を守る為に命懸けで動いて徐々に力を付けていったのに対し、ナギノはドラゴンテイマーという能力を持っていながら、自分自身は弱いから何も出来なかった…いや、そうやって言い訳して何もしてこなかったという。
理不尽な世界でも幸せを得る為に自分から動いたシン、人間を嫌っておきながら言い訳して逃げ続けた他力本願なナギノ。
ナギノが他力本願だと断言出来るのは、自身の姉と性格がよく似ているフェリィに対しては、他人だと分かっていながら姉と重ねて甘えていた所があったのが何よりの証拠。
本編では“過酷な人生を歩んできた結果、歪んでしまった悲しい少年”かのように描写されていたナギノですが、こう別の角度から見てみると結構なワガママ野郎なのです(まぁ一応最年少だからね…)。

まぁ今回の話は、かなり複雑で(ぶっちゃけ完全に理解しようとすると頭がパンクする程)わかりづらい内容ですので、気になる事やわからない事があったらどんどん質問していってね。

後めっちゃどうでもいいんだけど、何でキモオタって自分と会話の剃りが合わない人の事を“馬鹿”とか“低脳”っていうんだろうね?

『第53話 罪《シン》の世界』はこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/16816927861556163273/episodes/16817330647645736660

『第54話 望み、黒塗り。』はこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/16816927861556163273/episodes/16817330648102913133

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