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【シン・仮面ライダー考察】劇中における経過日数はどれくらいか

 シン・仮面ライダーのあらすじ。 



 望まぬ力を背負わされ、人ではなくなった男。改造手術により高い殺傷能力を持つオーグメントと化してしまった「実写版ちいかわ」こと「本郷猛(池松壮亮)」は、組織から生まれるも反旗を翻した「実写版蛇喰夢子」こと緑川ルリ子(浜辺美波)の手によって「行き過ぎた放任主義と慈善活動」で定評のあるアイの秘密結社「ショッカー(SHOCKER)」を脱走。迫りくる刺客との壮絶なバトルを繰り広げてゆく……。





 というのが概要なのですが、劇中では果たしてどれくらいの時間が経過しているのかが不透明であります。少なくとも四季の移ろいを感じられないので一年は立ってないだろうかと思われるものの、はっきりとしたことはなにもわかりません。



 というわけで、「シン・仮面ライダー」における経過時間がどれくらいか、作中の描写や設定資料から考察していきます。



 主に以下の三つの観点から考察していこうと思います。



 やるぞ。







1 ルリ子発狂    



2 本郷のスメハラ  



2 お兄さんの羽化  





1 ルリ子発狂



 緑川ルリ子は他人を信用しないなどと豪語する、冷徹で機械的な人間です。まあ本当は純粋な人間ではないんですけれども。

 

 その後アニメ界に遍くクーデレキャラ同様主人公である本郷に対しのみ徐々に心を開き確かな信頼関係を築いてゆく、というまるでプログラミングされたかのようなテンプレ行動に走るわけですが(さすがの生体電算機である。そのようなプログラムまで内蔵されているとはこのリハクの目をもってしても!!)、そんな普段はクールで冷徹な彼女が人間らしく強い感情を露にする場面が映画中盤で訪れます。



 紆余曲折あって、倒すべき敵でありしかし友人でもあったヒロミの死後、本郷の胸の中で、父親が死んだときですら見せなかった涙を流したその翌朝のことでした。それは何も前触れもなく、唐突に訪れました。潜伏に使っていたらしいアジトに帰ったルリ子は開口一番にこう叫んだのです。





ルリ子「いくら潜伏に向いてるからって、ここ何もなさすぎ!いい加減シャワー浴びたいせめて服着替えたい!!(怒)」





 初めてこのシーンを見た時、筆者は思いました。どうした急に、と。



 距離感が縮まったとはいえ、冷戦沈着且つ用意周到キカイダーな彼女がここまで怒り心頭とは、よほど風呂に入っていない期間が長かったに違いない。(確信)



 つまり、クールキャラであるルリ子が発狂するくらいルリ子は風呂に入っていなかった。そこから大体の経過時間を推測できるはずです。



 人間はだいたいどれくらい風呂に入らなくても平気なのだろう?



 筆者的には体感で三日四日程度は余裕だろうと思うのですが、主観100%の見解など全くあてにならないので潔くネットで調べてみることにします。



 すると、極論を省いて感覚的に統計を取るとだいたい「一週間くらいが限界」とする意見が多いように感じました。



 ルリ子さんは常人よりも忍耐力は高い方だと思われますので、まあ一週間程度は平気と考えて良いでしょう。



 逆に半年や三か月といった長期間はありえないとみて良いでしょう。組織との戦闘には激しい運動を伴っていたでしょうし、体の汚れは半端なかったでしょう。その状態で数か月も過ごすのはさすがに健康に被害が出るレベルです。皆さん面倒でもお風呂には絶対に入りましょう。



 逆に三日四日ということはないと思います。3日四日くらい筆者でも余裕で耐えれますし、組織と戦ってるシリアス展開の最中に、そんな短期間でシャワー浴びたいだのぎゃあぎゃあ騒ぐ奴は最初から組織を足抜けなんかしないで欲しいです。覚悟がタリン。



 と、いうわけでルリ子発狂から推測するに作中経過時間は「一週間から一、二か月」といったところでしょう。





2 本郷のスメハラ



 ルリ子は前述の発狂に加え、更に本郷に向かって八つ当たりします。



ルリ子「あなたもその着た切り雀の防護服、さっさと洗いなさいよ!さっきもすごく匂ってたし」



 えっ、洗えるの?(そりゃ防護“服”だからな)



 という突っ込みはさておいても、ルリ子が耐えられないほどの体臭とはこれ如何に。



 というわけでこれもネットで……







 調べるまでもありませんでしたね。結論から言いますと



 3日も入らなければそれはもう匂います。皆さん毎日お風呂に入りましょう。



 まあでも、あのルリ子が耐えられないくらいとすると、一か月くらいが限界なのではないですかね?よくわかんにゃいけど。



 ちなみに、本郷が自分の体臭に気が回らなかったのは、野宿が趣味のコミュ障だからでしょう。人目を憚らない人間は自身の体臭も気にしないものです。「僕は他人の事がわからない!だからわかるように自分を変えたい!!」とか言ってましたけど、そのための努力の一環がまず防護服の御洗濯だったというわけですね。匂いがきついとそれだけで周囲から嫌われますから。臭いのは例えビジュアルがちいかわでも嫌でしょう。







3 お兄さんの羽化



 匂いとか風呂とかじゃなくて、もう少し別の観点から経過時間を推察できないかと探っていましたところ、ルリ子のお兄さんこと緑川イチローにたどり着きました。



 緑川イチローはチョウオーグ。その名の如くチョウがモチーフとなっているのは明らかで、幼体からさなぎを経て変態を遂げるところなどまで、まるでそっくりなのです。作中でもイチロー兄さんはさなぎボックスにてアルティメットオーグメントであるチョウオーグへ羽化の準備を進め、劇中中盤で羽化に至りました。



 そんなにチョウとそっくりならば、さなぎから羽化までにかかる時間も同じくらいなのではないか?



 チョウの羽化にかかる時間を例によってネットで調べたところ、種類によって期間はまちまちだがだいたい「二週間程度」であるらしいです。



 作中では本郷がクモオーグを倒した時点ですでにサナギボックスに入っていたことから、そこから多くても二週間くらいで羽化を終えて完全変態に至ったものと思われます。



 まあ、これらはイチロー兄さんの羽化と実際の蝶の羽化がリンクしているという脆すぎる前提での仮説にすぎませんが、意外と現実的な数字で中々正鵠を射た考察なのではないかと自負しています。二週間程度であれば、前述の仮説とも矛盾はありませんし。







まとめ



 以下の考察を踏まえて、作中の時間経過の流れをまとめると、



一日目



緑川親子、組織を足抜け。ついでに知り合いの本郷を改造(ついでで改造するなー!)。



クモオーグ登場。緑川父死亡。本郷によりクモオーグ死亡。



その後立花、滝と会い、協力体制を敷く。即座にコウモリオーグの退治に向かう。



コウモリおじさん登場。サイクロンの想定外過ぎる機能により、コウモリおじさん敗北。本郷ライダーとしての決意を固める。







ここから一気に時間が飛ぶ。おそらく二週間くらい。この間に本郷とルリ子は着実に信頼関係を構築する。







13日目?



サソリオーグリンチ。滝、元同僚の痛ましい姿に動揺する。

その日の夜にハチオーグとの戦闘。ハチオーグを討伐。ルリ子落涙。



14日目?



 翌日、ルリ子発狂。その日の夜?にイチロー兄さんが羽化。

 おそらくその数日後イチロー兄さんの所に向かうも、パリハライズ失敗。第二バッタオーグと戦闘。本郷敗北。ルリ子KKオーグに刺されて死亡。







この後、本郷の脚の骨折が治るまで時間が経過。バッタオーグの再生力がイマイチ不明ですが、まあ一週間は立ってないんじゃないですかねと適当に推測。









数日後?



ルリ子の遺言で本郷復帰。

一人でイチロー兄さんの元に向かう。その後ショッカーライダーとの戦闘。第二号が合流。ショッカーライダー全滅。

イチロー兄さんと戦闘。第一号、およびイチロー兄さん死亡。









ここから、1+2号のためのマスクとバイクの新造に更に日数が経過する。コブラオーグをあまり放置できないだろうことから、これも一週間経っていないだろうと適当に推測。(マスクとバイクの新造だともっと時間かかるか?)







数日後?



新二号、コブラオーグを倒しにバイクで疾走。






 さなぎの羽化に二週間、その後もかなり時間が経過しているだろうことを考慮すると、おそらく作中経過時間は見積りで三週間くらいが妥当かと思われます。



結論



Q「シン・仮面ライダーにおける作中経過時間は?」



A「だいたい二、三週間から一か月くらいじゃないかなぁ」





です。



 こうしてみると、本郷は本当に、本当に短いながらも濃い時間を過ごしていたんだなぁと実感できてすごいと思いました(小並感)。


 というわけで、今回の考察はここまでです。

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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