今回の考察はいたってシンプル
作中でリピア―、ウルトラマンは何度も遥か空を飛び回っている。外星人第二号ことザラブ曰く「スペシウムエネルギーの転用で、周囲の重力を自在に操る」ことで身長60mの巨体を飛ばしているらしい。
所でこのウルトラマン、作中ではどれくらいの速度で飛んでいるのだろうか。
実は、ウルトラマンの飛行速度について具体的に言及されているシーンがいくつかある
一つは序盤でウルトラマンが地上に降着したシーン。
赤色の光球に包まれたウルトラマンが大気圏から地上に減速しながら飛来するシーンにて、空自隊員の一人が
「大気圏外より飛来中の飛翔体あり 正体不明。対地速度時速一万二千キロ!」
と報告している (対地ってのはおそらく地球を基準とした速度って意味だと思われる。速度ってのは相対的なものですから)
時速一万二千キロはだいたいマッハ10に届かないくらい。つまり音速のだいたい10倍くらいですね。滅茶苦茶早い。ちなみに時速一万二千キロの元ネタは庵野秀明監督の作品「不思議の国のナディア」に登場するニューノーチラス号のセルフオマージュだと思われる。さらにニューノーチラス号の時速一万二千キロの元ネタは「サンダーバード」に出てくるサンダーバード一号の観測速度のものらしい。「サンダーバード」みたことないけど。オマージュし過ぎでもうわからない。
二つ目は、作中で言及されているわけではないものの、シン・ウルトラマンの裏話的なエピソードで、サソリオーグ……ではなく長澤まさみさんが、ザラブ撃破後のウルトラマンが頭上を飛んでいくのを見送るシーンで「『ウルトラマンがマッハ8で横切ります』」とスタッフに説明されて困惑した、というエピソードがあることから、このシーンではウルトラマンはマッハ8で飛んでいるということが分かる。
以上の二つが、明言されているウルトラマンの飛行速度。
結論
Q「ウルトラマンの最高飛行速度は?」
A「だいたいマッハ8~10くらいだと思います」
……。
本当にそうだろうか?
実は一つだけ、ある程度正確に速度を測れて且つ、ウルトラマンが明らかにマッハ8~10を超える速度で移動していると思われるシーンが一つだけ存在する。
それは、ウルトラマンがぐんぐんカットからゼットンへ、地球を背に突撃していく終盤のシーン。
そのシーンの或るカットにて、ゼットンに向かって一直線に光球を纏ったウルトラマンが突っ込んでいくところを、真横からとったものがあるのだ。ウルトラマンの身長から光球の大きさはある程度分かりますし、光球が移動した距離を測定すればそれらの情報をもとに、ウルトラマンがゼットンに向かって進んだ距離を測ることができる。さらに画面にはご丁寧にタイマーまで表示されているので、進んだ距離に対してかかった時間も知ることができるのだ。
これなら頑張ればゼットンに突っ込んでいった時のウルトラマンの速度が計算によって求められるはず。
まずは光球の直径を求める。
光球がアップで映し出されたシーンを見ていると、光球は身長60mのウルトラマンが手を伸ばした状態を中心にさらに包こむように形成されている。比率を定規で測ってみると光球に対してウルトラマンの身長がだいたい7:3。ウルトラマンの身長は60mなので光球の直径はだいたい140mだということがわかった。
さらに次のシーンではゼットンに突貫していくウルトラマンが描かれているので、ゼットンに向かってウルトラマンが突き進んだ距離を測定する
T-00.00055 の時点でのウルトラマンの光球が、T-00.00050 でだいたい光球12コ分進んでいることが分かります。
光球の直径は140mなので、光球十二コ分は140×12=1680 1680mくらい。
つまり、ゼットンに突撃しているシーンでウルトラマンは、時間にして00.00005秒の間に1680m進んでいるということだ。
……。
はにゃーん。
音速が秒速360mくらい? だったはずですから……計算するまでもなくとんでもない速度に達しているであろうリピア―さんだが、ちゃんと計算してみる。まずは秒速に直す。
1680×100000÷5=33600000
秒速33600000m。これを㎞になおして
秒速33600キロメートル。
ひょへー。
時速どころか秒速で一万二千キロを余裕綽々で超えてます。
ちなみに光の速度は秒速30万キロくらいなので、リピア―さんはあの時光の十分の一くらいの速度でゼットンに突っ込んでいたわけだ。そりゃゼットンのシールドも壊れるわ。
この速度を、変身してからたったの数秒でたたき出したリピア―さんもやはり「息をするように光速に達する」ことで定評のある光の国の住人達の仲間だったんだなぁ。(リピア―さんは光の星出身だけれども)
結論
Q「ウルトラマンの作中における最高飛行速度は?」
A「光のだいたい10分の1くらいの速度です(震え)」
リピア―さん、本気出したらパネェ。というか、作中ではどんだけ地球と人類と仲間と神永さんに気を使って戦ってたんだって話ですよね。
たぶんリピア―さんが誰にも気をつかわず本気で戦ったら、メフィラスだろうが文字通り秒殺してたでしょう。その代わり地球も人類も余波で吹っ飛ぶだろうけど。