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【シン・ウルトラマン考察】作中におけるウルトラマンの最高飛行速度は?









 シン・ウルトラマンのあらすじ





 次々と現れるようになった巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」を前になすすべ無しの日本。通常兵器が全く通用しない禍威獣が出現したことで禍威獣対策のスペシャリストである【禍威獣特設対策室専従班】こと【禍特対(カトクタイ)】のメンバーは、「禍威獣が暴れてるそこウチの選挙区だから早めにどうにかしてね」とかいう上からの無茶ぶりと禍威獣との板挟みに頭を抱えつつも任務にあたっていた。

 禍威獣の危機が迫る中、大気圏外に突如現れた銀色の巨人。

 瞬く間に禍威獣をせん滅し空の彼方へと(文字通り)消失した宇宙人らしき巨人に、人類は大慌て。

 その巨人はやがて【ウルトラマン】と名付けて呼ばれるようになる……。







 今回の考察はいたってシンプルです。



 作中でリピア―、いやこの星に倣いウルトラマンと呼びましょう、ウルトラマンは何度も遥か空を飛び回っています。外星人第二号ことザラブ曰く「スペシウムエネルギーの転用で、周囲の重力を自在に操る」ことで身長60mの巨体を飛ばしているらしいです。なんかすごくすごいですね(小並感)。



 所でこのウルトラマン、作中ではどれくらいの速度で飛んでいるのでしょうか。



 実は、ウルトラマンの飛行速度について具体的に言及されているシーンがいくつかあります。



 一つは序盤でウルトラマンが地上に降着したシーン。



 赤色の光球に包まれたウルトラマンが大気圏から地上に減速しながら飛来するシーンにて、空自隊員の一人が



「大気圏外より飛来中の飛翔体あり 正体不明。対地速度時速一万二千キロ!」



 と報告しています。 (対地ってのはおそらく地球を基準とした速度って意味だと思われる。速度ってのは相対的なものですからね)



 時速一万二千キロはだいたいマッハ10に届かないくらいです。つまり音速のだいたい10倍くらいですね。滅茶苦茶早いです。ちなみに時速一万二千キロの元ネタは庵野秀明監督の作品「不思議の国のナディア」に登場するニューノーチラス号のセルフオマージュだと思われます。さらにニューノーチラス号の時速一万二千キロの元ネタは「サンダーバード」に出てくるサンダーバード一号の観測速度のものらしいです。知らんけど。オマージュし過ぎでこれもうよくわかんないな。



 二つ目は、作中で言及されているわけではないものの、シン・ウルトラマンの裏話的なエピソードで、サソリオーグ……ではなく長澤まさみさんが、ザラブ撃破後のウルトラマンが頭上を飛んでいくのを見送るシーンで「『ウルトラマンがマッハ8で横切ります』」とスタッフに説明されて困惑した、というエピソードがあることから、このシーンではウルトラマンはマッハ8で飛んでいるということが分かります。



 以上の二つが、明言されているウルトラマンの飛行速度ですね。



 結論



Q「ウルトラマンの最高飛行速度は?」



A「だいたいマッハ8~10くらいだと思います」







……。





 本当にそうだろうか?



 実は一つだけ、ある程度正確に速度を測れて且つ、ウルトラマンが明らかにマッハ8~10を超える速度で移動していると思われるシーンが一つだけ存在するのです。





 それは、ウルトラマンがぐんぐんカットからゼットンへ、地球を背に突撃していく終盤のシーンです。



 そのシーンの或るカットにて、ゼットンに向かって一直線に光球を纏ったウルトラマンが突っ込んでいくところを、真横からとったものがあるのです。ウルトラマンの身長から光球の大きさはある程度分かりますし、光球が移動した距離を測定すればそれらの情報をもとに、ウルトラマンがゼットンに向かって進んだ距離を測ることができます。さらに画面にはご丁寧にタイマーまで表示されているので、進んだ距離に対してかかった時間も知ることができるのです。



 これなら頑張ればゼットンに突っ込んでいった時のウルトラマンの速度が計算によって求められるはず。





 まずは光球の直径を求めます。



 光球がアップで映し出されたシーンを見ていると、光球は身長60mのウルトラマンが手を伸ばした状態を中心にさらに包こむように形成されています。比率を定規で測ってみると光球に対してウルトラマンの身長がだいたい7:3でした。ウルトラマンの身長は60mなので光球の直径はだいたい60÷3×7=140 で140mだということが分かりました。



 さらに次のシーンではゼットンに突貫していくウルトラマンが描かれているので、ゼットンに向かってウルトラマンが突き進んだ距離を測定します。



 T-00.00055 の時点でのウルトラマンの光球が、T-00.00050 でだいたい光球12コ分進んでいることが分かります。



 光球の直径は140mなので、光球十二コ分は140×12=1680 1680mくらいです。



 つまり、ゼットンに突撃しているシーンでウルトラマンは、時間にして00.00005秒の間に1680m進んでいるということですね。





 ……。





 はにゃーん。





 音速が秒速360mくらい?だったはずですから……計算するまでもなくとんでもない速度に達しているであろうリピア―さんですが、ちゃんと計算してみましょう。まずは秒速に直します。



1680×100000÷5=33600000



 秒速33600000mです。これを㎞になおして



 秒速33600キロメートルです。



 ひょへー。





 時速どころか秒速で一万二千キロを余裕綽々で超えてます。



 ちなみに光の速度は秒速30万キロくらいですので、リピア―さんはあの時光の十分の一くらいの速度でゼットンに突っ込んでいたわけです。そりゃゼットンのシールドも壊れるわい。



 この速度を、変身してからたったの数秒でたたき出したリピア―さんもやはり「息をするように光速に達する」ことで定評のある光の国の住人達の仲間だったんですね。(リピア―さんは光の星出身ですけども)



 



結論





Q「ウルトラマンの作中における最高飛行速度は?」



A「光のだいたい10分の1くらいの速度です(震え)」





 リピア―さん、本気出したらマジパネェ。というか、作中ではどんだけ地球と人類と仲間と神永さんに気を使って戦ってたんだって話ですよね。

 たぶんリピア―さんが誰にも気をつかわず本気で戦ったら、メフィラスだろうが文字通り秒殺してたでしょう。その代わり地球も人類も余波で吹っ飛ぶだろうけど。



 今回はここまでです。



 ありがとうございました。

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