左手で電卓操作を練習中のデリカテッセン38です。
世の中、パソコンの普及で何が便利になったと言って、「コピー・アンド・ペースト」が筆頭でないかと思うのですけど、いかがでしょう?
文書中の数値をコピッて表計算に貼り付けて計算し、計算結果を再び文書に貼り付ける。これが、一瞬で、間違いなしで出来てしまう。
資格試験をパソコンで行うのって、主催側には紙の印刷が省けるなどのメリットがあるでしょうけれども、受験する側には、パソコンのメリットがまるで享受できないのですよねえ!
まあ、仕方がない。試験内容が計算問題で、持ち込めるのが電卓だけなのだから、電卓を使いこなすよりありますまい!
テンキーの操作は苦手ではないのです。
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さて、ポンコツ若君ものがたり、
『海とブドウ』
https://kakuyomu.jp/works/16818093078050842013は、第3章の第3話まで来ました。
そうして、第3章の重要人物の登場です。
まったく! 新しい人物を登場させれば物語が進んでいる感じがしますが、この作品、膨らました物語がどう決着するのでしょう?
作者である私は、不安しかありません。
しかも、いよいよ、設定の粗が明るみに出るのです。
3章3話で登場するのは、堀田さんと柳沢さんです。
どちらも、時代劇ではお馴染みの方々なのです。
堀田さんは、義姉上様の義兄として登場、幕府の古参の重鎮です。
本文中にも書いた様に、堀田家というのは、歴代多くの老中を輩出した家で、幕末、黒船来航に対応した堀田正睦が有名です。
この物語でも、主人公・弓削之介の頼りになる義兄としての活躍を期待していたのですが。
ところが、なのです。
江戸時代は長い。堀田家も、常に政治の中心にいた訳ではなかったのですね。
この物語は、1章で弓削之介と駒姫ちゃんが会話している様に、赤穂浪士の討ち入り事件のあった頃なのですけど、この時期、堀田家からは老中が出ていないのです。
なんという事!
こうした場合の対応として、義姉上様の実家を別の家にするというのも考えたのですけど、この時期の堀田家の内部事情と言うのも、物語としては非情の魅力的なもので、このまま行く事にしました。
という訳で、堀田の義兄上様は老中ではなく、主人公への援護射撃はまことに弱弱しいものになります(シクシク)。
堀田家の江戸屋敷は、渋谷区広尾にありました。
今の聖心女子大学のキャンパスです。
江戸時代の旗本屋敷と言うのは、現在、学校や大学になっているところが多い様です。
ただし、広尾は下屋敷だった様です。当時の感覚では、江戸城からは遠すぎたのでしょう。
そういう訳で、上屋敷をどこに置こうか、という事になるのですけど、ここは色々と都合があって史実を無視しました。
堀田候の上屋敷は、港区赤坂、TBSテレビのある丘の上としました。
眺めの良い、気持ちの良いお屋敷ですw
もう一人の重要人物、柳沢さんの事であります。
こちらも、時代劇ではお馴染みで、大抵は腹黒い悪役として登場します。
一方、所沢から三芳にかけての「三富地区」に新田を開いた川越の名君でもあります。
ところが、よく調べたら、柳沢さんは、物語の想定時期には、川越から転出していたのです。
これが、プロット上、非常に都合が悪い!
どうして、みんな、こちらの思い通りに動いてくれないのでしょうかね?
(いやいや! 作者が勉強不足なだけです・涙)
という訳で、作ってしまったプロットの都合上、柳沢さんには川越にいてもらいます!!
堀田家が古参の幕府重臣なのに対して、柳沢さんは新参の幕閣、屋敷は、堀田屋敷と江戸城を挟んで反対側。
これから、どんどんと、物語世界は「メルヘン」と化していきます。
あきれて見捨てないで下さいね!