エクセルで苦戦中、デリカテッセン38です。
50万件のデータを使ってグラフを作成しようとしたらば、朝から固まる固まる!
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さて、ポンコツ若君ものがたり、
『海とブドウ』
https://kakuyomu.jp/works/16818093078050842013 昨日、第3章の6話を公開しました。
主人公の弓削之介、ついに江戸城にて、将軍様と謁見です。
江戸幕府の存在意義というのは、ひとえに、天下を戦国乱世に戻さない、という事にありました。
歴史上、戦乱の原因の多くは、世襲の権力者、天皇家や関白家、将軍や大名などの跡目相続が原因になります。
そういう訳で、江戸時代、大名家は、後継者として「世子」を決めておかねばなりませんでした。
後継者を決めずに藩主が急死すると藩はお取り潰しというのが、三代将軍家光までの政策だった様ですが、それではあんまり、という事で、四代家綱が、その場合でも、一族や家臣が、養子を決めて後を継げる様にと「規制緩和」をしたそうです。
ただし、それだけだと、一族郎党が別々の後継者を立てて対立、という危惧もあるので、世子は江戸に出府して将軍に拝謁するという条件が課されました。
そういう訳で、我らが主人公・弓削之介も、江戸に出府した訳です。
江戸城に登城した弓削之介は、用意の献上品を贈呈します。
その中の一つが、矢軸。
矢軸って、要するに、木の棒なんですよね(笑)
古来、献上物には矢羽根が用いられたそうなのですが、この物語での将軍様は「獣鳥お大切の令」というものを天下に敷いています。
生き物は大切にしなくちゃいけない。
という訳で、苦肉の策で選んだのが、矢軸、というお話です。
さて、史上にも、「生き物は大切にしましょう」という将軍様がおりました。
その将軍様に、嫌がらせをしたのが、水戸徳川家の光圀公。「水戸の黄門様」として有名な方です。
犬の革を数十匹分、贈呈したのですって! 当時、犬の革は武具に用いたそうで。
水戸の黄門様といえば、某テレビの時代劇で有名なお方。
そのドラマで、悪役としてお馴染みなのが、将軍お側用人の柳沢吉保公です。
そうして、その柳沢公を彷彿させる人物が、拙作にも登場する訳ですが、果たして、こちらは、どんなお方?
また、弓削之介は、この将軍謁見に、もう一つの目論見を持っています。
分家の先島花坂家の二の姫・駒姫様との婚姻を承認してもらいたい。
先島は、花坂から船で海を渡って行く小島です。
そうして、今回、将軍様への献上品の中に、先島産の馬がおります。
先島は、火山島だけれども、火口の周囲がカルデラになっていて、そこの草原で馬を飼育している、という設定です。
そういう島のお姫様だから、名前は「駒姫」。
乗馬の好きなお姫様です。
親戚筋との縁組なので、幕府もうるさく言わなそうなものですけれども、なぜか裁可が下りない。
果たして、首尾は?
という訳で、第3章もいよいよ佳境です!
今夜、7話をアップの予定です。
この先は、木綿のハンカチーフを手元にご用意してお読みください。