ポンコツ若君ものがたり、第4章の始まりです!
『海とブドウ』
https://kakuyomu.jp/works/16818093078050842013
我ながら、続いております。
これ、ひとえに、オマージュ作の作成を快く承諾いただいた にわ冬莉様(個人ページ: https://kakuyomu.jp/users/niwa-touri )と、お読み頂く皆さまの温かなご声援のお陰です。m(_ _)m
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さて、先日、どなたかの「近況ノート」を拝見して、
「会話文の中で、一人称代名詞は、登場人物ごとに決まっていなければならない。でないと、誰が話しているのか分からなくなる」
という記述を拝見して、「ぐはっ!」と胸貫かれたデリカテッセン38です。
私、デタラメではないですか!
拙作の主人公・弓削之介に、第1話では従者の精吉相手に「わし」と言わせ、第4話では父を相手に「それがし」と言わせてしまった!(吐血)
うちの主人公、話相手によって、一人称代名詞が違う(ヒドい)。
極めつけは第5話です!
初対面の駒姫に対して、弓削之介は、はじめの内は礼儀正しく、
「それがし、〇〇でござる」
と話していたのに、途中からどんどんとゾーンに入って、
「わしは、〇〇なんじゃ!」
と夢中で自分語りし出します。
代名詞どころでないや!
うちの主人公、本名までがコロコロ変わります。
第1章の「花坂弓削之介」から、第2章で「花坂下総之介末賢」を経て、第3章で「花坂民部少輔徳賢」です。
Web小説の約束や常道を守らぬ我が主人公、クセモノである!(←どなた様のパクリだ!)
一方、ヒロインの駒姫。
彼女は、始めは弓削之介を、見た目も良いし頼もしいしと思っておりますが、途中から訳の分からない事を夢中で話し出すので呆然、しまいには腹を立ててしまいますが、「馬で遠出をしよう」と言われて、コロッとついて行きます。
そういう訳で、ヒロインもクセモノである!(←また!)
駒姫は、花坂藩が領有する南の島・先島を支配する分家の二の姫。そして、先島は、火山島ですが、中央の八原山の山頂の周囲がカルデラになっていて、そこの草原で馬の飼育を始めて、近年、市場での評価の上がって来た島です。
そういう島のお姫様だから、名前は「駒姫」。乗馬の大好きなお姫様なのです。
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勝手に援用、スミマセン m(_ _)m
パンチの利いたエッセイが満載、
本城 冴月(ほんじょう さつき)様の『ウチのクセモノ!』は、こちらです
https://kakuyomu.jp/works/16817330649978889850
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さて、前章までで、公方様との謁見を実現して、藩世子として公認された主人公・弓削之介です。
駒姫との縁組も、どうやら前に進みそう。
という訳で、そろそろ、窮屈なふるまいにも倦んで、町に飛び出します。
花坂藩江戸屋敷が置かれたのは、飯田橋。現在のJR総武線の飯田橋駅の南側、という設定です。
JR飯田橋駅東口のあたりは、神田川と、そこから分水された江戸城の外堀とが交わる水路の分岐点で、それぞれの水路をまたぐ橋が三角形を成しています。
江戸時代には、船の荷揚げ場や河岸が置かれ、現在も「揚場町」、「神楽河岸」などの地名が残っています。
また、周囲の法政大学、東京理科大学などから至近の学生街でもあり、手頃な食堂がいっぱいあります。
駅と直結する複合ビル「飯田橋セントラルプラザ」の1, 2階「RAMRA」は、レストラン街もある商業エリア。その向かいの外堀通りには、古くから経営される中華料理店があって、時間内に1人で食べれば無料という「ジャンボ餃子」が売り物です。
駅西口の牛込橋には、江戸時代の見附跡の石組みが残り、早稲田通りの「神楽坂」は、外国人観光客にも人気のショッピングスポット。
一方、裏通りに入ると、かつての花街の雰囲気を活かした風情ある飲食店街です。
♪華やいだ町で 姫への贈り物 さがす さがすぅぅつもり、な弓削之介です。
主人公と共に、町散歩をお楽しみ頂ければ光栄です。