『フェアリーリング・フェアリーテイル - 術界伝綺 -』
いつもご愛読いただき、ありがとうございます……
明日に都市伝説篇の最終話の投稿を控えておりますが、
重大な矛盾点について気づいてしまいました。
その矛盾点とは、「徳長の退院時期と退院時、およびその他の状況について」です。
私は「Report 22 銀の矢(2)」で、下記のように描写しています。
徳長ですら、退院は今週の水曜日である。全治一か月と見込まれており、しばらくはギプスを外せず右腕も使えない。維弦の回復力は完全に賢治の理解を超えていた。
状況は、徳長の病室を見舞い、清丸町魔導病院から辞去しようとしたところです。この日の曜日は月曜日。つまり、徳長が退院するのは後二日後です。
ところが同じ章において、時系列的に同日の夕方、因幡邸に帰った賢治たちが徳長からリモート授業を受けるはずの場面で、次のように描写されています。
徳長が因幡邸に戻ってきたときには、賢治たちは客間で授業の準備を終えていた。
ホワイトボードの前に立つ徳長が言った。
明らかに徳長が退院して、因幡邸に戻ってきています(爆
これは完全な矛盾で、読者の皆様はさぞ混乱されたことと思います。
また、退院後には「ギプスをして右腕を使えない」はずですが、時系列的に水曜日以後の章でこのような描写がほぼされていません。
実際「Report 27 牙を剥いたオルガノン〈後半〉(4)」では、アチェと対峙する徳長が「右手は刀の柄が握られていた」と描写されています。
右手、いつ治ったんでしょう……(激爆
あとReport 24と25で描かれた払梅祭の前後で、徳長が因幡邸にいるはずなのにいないことになっていたり、これも矛盾点となっております。
上記の理由より、「Report 22 銀の矢(2)」で記述した内容と矛盾しないよう、下記の章について改稿させていただきました。
Report 22 銀の矢(2)
Report 22 銀の矢(6)
Report 24 Never more...(4)
Report 25 牙を剥いたオルガノン〈前半〉(3)
Report 25 牙を剥いたオルガノン〈前半〉(5)
Report 27 牙を剥いたオルガノン〈後半〉(4)
読者の皆様のお楽しみを削いでしまうような描写の矛盾に長らく気づかず、返す言葉もございません。心よりお詫びを申し上げます。
今後このようなことがないよう、推敲時にはそれぞれの登場人物の状況について一層考慮しながら、執筆することにいたします……
本当に申し訳ございませんでした。