息子を殺し、妻を亡くし、生まれ変わった息子を見て、父イサは苦悩した。自死に至るほど苛まれた悩みを何者にも打ち明けられぬまま、味方を敵に回し、己さえ利用してまで。 わたしは決意す…

架空のラノベをガチレビュー。

　家族を航空機事故で失った男は極光の空を見上げて憎み、ただひとつ寄り添えるものを見つけた女は極光の空を見上げて愛する。 　極彩色の帳が下りる世界の頂上で、雲の切れ間の光の幕に勝手…

数十年ぶりの帰郷。新幹線と在来線を乗り継いで地元の駅に着き、閑散としたホームに降りると、久しく忘れていた東北の寒さ。ふと線路を挟んだ向こう側の改札へと渡る階段へ目を向ければ、その…

二十三歳の僕・宮内透と同年の女の子・遠野由芽。大学時代、仲のよかった僕たちは県立図書館で偶然再会した。大学四年生になって見かけなくなってからおよそ二年ぶりに見た彼女。それで不思議…

【terminal】 　[形]１．末端の，終末の。２．終点の，起点の。３．定期の，学期の。４．【植】項生の。５．死期の近い;必ず死ぬ。６．(口)救いようのない─。 　[名]１．末…

言葉に関するあれこれをゆるいエッセイで本音トーク。