水たまりに落ちるまでの出だしのテンポが良く、人物描写も説明的でなく自然に読めます。こちらの作品はコンテスト応援作としてフォローしました。
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『やませ吹く』
https://kakuyomu.jp/works/16817330650073589933
水たまりの中には夏の風が吹いていた。
皆既月食の夜に、水たまりに触っちゃいけないらしいよ。
バイト先の店主から怪奇現象の話を聞かされた夜、佐藤晃太朗は赤黒い月が輝く夜、不可抗力で水たまりに手をついてしまう。
気が付くと晃太朗は、夏の田舎町にいた。
そこで出会ったのは、男勝りな絹ばぁと、駄菓子屋を経営する気のいい男性、実家の八百屋を手伝う小学生。
それぞれに思いを持ちながら生きていく姿に触れ、晃太朗は自分の生き方を見つめなおしていく。