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書き終えて ――東京はいつも涙味 vol.6「Face」

 本当は新しい作品を九月中に公開したいと考えていて、それなのに遅々として筆が進まないことへの焦りもあったかもしれません。
 九月末の(個人の目標としては)ぎりぎりに公開したこの作品ですが、その段階ではかなり一方的というか、一方通行な記述が目立っていて、今思うととても完成とはいえない出来映えでした。
 そのことをしっかり気付かせて頂けるご意見を頂戴し、すぐに修正へと取り掛かったのですが、修正については期限を設けずにやろうと開き直ったのです。そして昨日の夜に再公開、それから微調整を図って現在に至ります。

 今回のストーリーは、三十代前半(三十二歳というのが私の設定です)の女性を主人公としました。描きたかったのは「現代を生きる昭和の女性」です。
 樹木希林さん、朝丘雪路さん、野際陽子さん、大原麗子さん……。昭和の時代からスポットライトを浴び続けた大女優の面々が他界されていく中で、これらの方々を通して私が抱いたイメージを書き綴りたいと思いました。
イメージは「寛大さや気丈さ、我儘さをも伏せ持つチャーミングな女性」。作中に登場するキャラクターに、もっとこのイメージを乗せられれば良かったな、という反省点もありますが、なんとか一つのストーリーを完結させることができました。

2018.10.8

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