こちらをご覧の皆様、こんにちはv 石燈 梓です。いつも大変お世話になっております(ぺこり)。
さて、先日完結させました短編『仔ウサギ達の憂鬱』に、お優しい応援コメント、お星さま🌟、ご丁寧なレビューを頂き、誠にありがとうございましたm(_ _)m
苦手な方がいらっしゃるので、ここにお名前は書きませんが、改めて御礼申し上げます。
コメントへのお返事に書かせて頂きましたが、この作品に登場するエイミーちゃん一家には、実在のモデルがいます。(実際はひとくみの親子ではなく、複数の方の状況をとりまぜ、脚色しています。) あの凄惨な暴力やペンチの件も実話です。現在、お母さん(達)は離婚が成立し、子ども達を連れて元夫(達)とは離れていますので、ご安心ください。
ただ、被害者の方、子ども達の心には、癒えない傷が残っているだろうと思います……。
この話の中では、実際に私たちが虐待やDVに対応する際、「あって欲しい」と思っている制度を入れて書いています。ベーシックインカム制や、被害者が加害者と会わなくても離婚が成立する制度、被害届を出せば即警察が介入できる制度…などです。
最終的にミッキーがかけた暗示は、アルコールやDV依存の加害者に、強制的な治療導入を可能にする手段の一つとして書きました。自発的に加害者が変わろうとしなければ、この問題は解決しないからです。
――しかし、暗示はすなわち洗脳ですし、強制的な精神科治療が制度化して暴走するとどうなるかは、歴史上ナチス・ドイツが証明しています。この問題は現実社会でも解決していませんので、あくまでフィクション内でのいち解決法にとどめました。(まあ、ブラウン氏は既に虐待加害者であり、アニーさんへの暴行で逮捕されますから、ミッキーはそれに追加した形ですね……。)
私が書く作品、ほぼ全てに共通すると思うのですが、フィクションとはいえ安易な問題解決は書いていません。奇跡がおきて難病が治癒するとか、魔法を使って戦争が終結するとか、全ての人間が幸福になるとか……は、ないと思います。登場人物たちが「それなりに」満足できる結末を目指してはいますが、万事円満解決にはなっていないかと。
実際にそういう現実問題に対応している私にとって、安易すぎる解決は、かえってリアリティがないと感じるからです。(現在もありますよね……コロナ禍に対し、「ぼくの考えたさいきょうのコロナ対策」的な提案の、何と多い事か・汗)。また、実際に苦しんでいる当事者の方や、現状をなんとかしようと努力している関係者にとって失礼ですし、足を引っ張ることになるとも思います。
そういう作品をお好みの方には申し訳ありませんが、何卒ご理解いただければ幸いですm(_ _)m
番外編は、他にも幾つか執筆中です。改めてこちらに持って来ます。