淡風です。
今回は速球にネタバレを行います。登場人物はほとんど芥川龍之介「藪の中」に準じています。内容は全く異なりますが。内容はむしろ、大江健三郎「不意の唖」に近いでしょうか。
ひとつ述べておけば、あくまで推理小説ではありません。むしろ、現実でいえばあらゆる事件とは関係のない要素が多分にある、ということを主張したいがために書いたものです。「金属の当たるカチャカチャとした音」が何か事件に関係したという可能性はあるともないとも言えませんし、中には「殺すことなどできるとは到底思えん」という主観が入り混じることだってあります。何かそういうのを書いてみたいとは思いましたが、三十分では短すぎました。
あとはどうとらえるか、皆様に任せます。
淡風