第一部が終わりましたので、第一部の登場人物紹介第二弾を公開したいと思います。
因みに幸一さんと美都勢さん関係の年表はこうなっておりました。
西暦 歳 出来事
1932 15 二人の出会い
1935 18 二人の別れ
1945 28 再会
1946 29 美呼都誕生 光善寺君との出会い
1948 32 学園創立
1955 39 幸一、光善寺君に延命治療を依頼
1958 42 幸一死去
1959 43 美幸誕生
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2018 101 光一入学
◇登場人物紹介◇
野江 水流 のえ みずる 33歳 (あだ名:野江先生、うっかり水流ちゃん)
刻乃坂学園 現文教師で光一のクラスである1-Aの担任
刻乃坂学園のOGにして元生徒会長の肩書を持つ。
現役当時、一年先輩のストームブリンガー大和田幸子とタッグを組み学園内外のあらゆる問題を解決して来た『スーパー生徒会長』と呼ばれており、何気に刻乃坂学園70年の歴史の中でも五指に挙げられる程の人物であるが、時々ポカする所が有るのが玉に瑕。
小さい頃から恋愛漫画が好きで、恋に恋する乙女な性格だったが、人に頼られやすい人柄だった為、本人の意思とは別に恋愛相談を受け続けている内に、周りから恋のキューピッドと持て囃される羽目になってしまった。
当初は光一の事を伝説の生徒会長の息子にして尊敬する幸子の魂の息子と言う事を知り、姉的立場から見守ろうと思っていたが、抱き付き事件の際に初めて男の人を抱き締めると言う刷り込み体験によって、ちょとアレなスイッチが入ってしまい、光一の事を運命の相手だと思い込んでしまっている。
萱嶋 楠葉 かやしま くすは 17歳 (あだ名:萱島先パイ)
刻乃坂学園三年生 写真部部長。一年生の時は美佐都のクラスメートにして生徒会広報補佐として活躍をしていたが、部活紹介写真に不満を持ち校則を変えようと試みるも、学園長の策略によって阻まれ離反した過去を持つ。
とは言っても、美佐都、桃山とはそれからも普通に交流しており今も仲が良い。
小さい頃から非常に視力が弱く、かなり度のきつい眼鏡を掛けており、それがコンプレックスだったが、ギャプ娘先輩の父親である河内森 和佐さんの遺作写真である『草原に佇む少女』を見た時の感動が切っ掛けで写真の魅力に取り憑かれ、写真家への道を歩み出した。
性格は飄々として基本的に上から目線だが、写真の事となると人格が変わる所が有る。
演説事件の際に光一に目を付け、一度失敗した部活紹介写真のリベンジをしようと協力を申し出るが、光一によって引き起こされる様々な大好物的なシャッターチャンスの機会に、いつしか写真と同等以上に光一の事が気になり始めている自分に、悪い気はしていない今日この頃である。
滝井 宗助 たきい そうすけ 17歳 (あだ名:宗兄)
刻乃坂学園三年生 映画研究部長。地元の有力企業の息子にして、勉強運動共に成績がトップクラスの秀才。(勉強だけの成績は三年の一位は光善寺 淀子、二位は美佐都、宗兄は三位。総合なら首席)
演説事件では、今期生徒会選挙の際に、親からの圧力で不本意ながら生徒会入りを目指すも、美佐都を巡る騒動により選挙自体が無くなった為、交換条件として出された進学塾への入塾によって、部活を辞めないといけない事への焦りで、光一に対してきつく当たってしまった。
本人同士は忘れていたが、光一とは幼馴染で映画についての夢を語り合った過去を持つ。
父親の会社の事業拡大につれて、親からの跡取りとしての圧力に耐えかね、自分を好いてくれていた光一に酷い内容の手紙を出してしまった事で、後悔により性格が歪んでしまった。
ただ、映画に対しての夢はいまだに燃えており、部活仲間に対しては元の優しい性格で接しており、作る作品の素晴らしさから慕われている。
現在は父親にずっと秘密にしていた部活動の事を認めて貰う為に、今まで以上に勉学に励んでいる。
御陵 美都乃 ごりょう みつの 44歳(あだ名:学園長、諸悪の根源)
刻乃坂学園 高等部 学園長。創始者の孫にして美佐都の母親。
学生時代は光也と共に、後に黄金時代と呼ばれる伝説の生徒会で4期に渡り副生徒会長として活躍していた。(伝説の幾つかは千歳さんのモリモリ活動報告の仕業)
劇的な出会いによって、光也の事を好きになってはいたものの、当初はライバルとして一方的にちょっかいをかけて光也に迷惑を掛けていたが、そんな美都乃の事を好きになってしまった光也からの告白によって、二人の関係はライバルからデレデレなバカップルと化す。
性格は元々清楚で良い所のお嬢様……と自分では思っているが、実際は破天荒で無軌道な性格の困った子だった。
幸子と親交を深めていく内にストームブリンガー因子を取り込み、元から困った性格が更にパワーアップを果たす。
創始者に歯向かった所為で光也との仲を裂かれたが、復縁を誓い色々と画策するも全て裏目に出て、御殿山 美貴(現 牧野 美貴)の出現によって壮絶に失恋。
失恋原因の9割は後夜祭当日に光也に黙って姿を消した事であったのだが、本人は全く気付いていなかった。
旦那であった河内森 和佐に対しては、当初『いけすかないナンパ野郎』として嫌っていたが、光也との失恋後に、ようやく和佐の本当の想いを知りコロッと恋に落ちた。
と言っても光也の事はいまだに大好きで、あわよくばと言う気持ちは失っていない。
光一に関しても光也の子供と言う事もあり、自分の息子のように思っており、戸籍的にも事実上の息子にしようと計画中である。
御陵家に纏わる多くの問題の原因はこの人の所為で、まさに諸悪の根源。
御陵 美呼都 ごりょう みこと 72歳 (あだ名:理事長)
刻乃坂学園 理事長。創始者と幸一さんの娘で刻乃坂学園 高等部のOG。そして大学部の一期生。
旦那さんは幸一さんが亡くなった時の18代生徒会長で、現大学部学長の郡津 郡衙。
妹の美幸と違い、幸一さんと創始者の愛情を受けて育ち、後に幸一さんの死によって厳格な性格へと変わらざるを得なかった創始者の事を一番理解して尊敬している人物である。
長女である学園長の破天荒な性格と、孫である美佐都が心を閉ざしている事に心を痛めていたが、自分の父親の面影が有る光一の出現によって変わりつつある事に安堵し、何が有っても光一を見守ると心に誓っている。
光善寺 淀子 こうぜんじ てんこ 17歳 (あだ名:芸人先輩)
刻乃坂学園三年生 生物部部長。光善寺君の曾孫であり、大手製薬会社の令嬢だが、基本目が隠れるほどのボサボサ頭でいつもよれよれの白衣を着ており、普段はおしゃれとは無縁の格好をしている。
しかし、正月だけは親族の手前、仕方無く華麗なる大変身を遂げ超絶美少女となる。
普段は刻乃坂学園内にある研究所に篭り、実験動物を救うべく日々一人で研究続けており、友達と呼べるのは萱島と表の生物部部長である樟葉くらいと言う少し可哀想な子。
性格は独りよがりで基本研究以外には興味が無く、家訓である御陵家への援助も煩わしく思っていたので、部活写真に対しても萱島が協力を仰いで来なければ動かなかったし、それを失敗した以降は二度と手を出すまいと光一に会うまでは心に決めていた。
曽祖父の影響から、初対面の人間にはまずボケを披露し、その返しによって相手を判断する癖がある。
成績は千林 千花に匹敵する程の頭脳の持ち主で、既に研究により片手では余る程の超生物を誕生させているが、今のところ全て制御不能で頭を悩ませる日々を送っている。
運動に関してはゴミクズレベルの運動音痴なので、学年総合順位はそれ程高くない。
光一のモグを手懐けた『全自動攻略機』としての能力に注目しており、近い内に残りの超生物の制御もお願いしようと考えている。
既に自身も光一の自分にあまりにも心地良く心にフィットするツッコミによって攻略済みなのは自覚しており、光一の為にと創始者との対決の際に学園長からの使者役を父親から奪い取った。