前回に引き続きまして、当方のこんがらがった思考の糸をほどく意味をこめて、現時点での「KAMIKAZE」全体構成の展望を。
分量的には、本編はけっこう長いものになりそうです。現状で三十万字~五十万字、十二万字~十五万字×二巻か四巻の構成で進めています。
全三巻ということはありません。多少分量がちぐはぐになっても、「起承転結」の四部構成で考えていますので。
ジャンルとしては「現代ドラマ」に一応分類いたしますが、時間的には「少し過去」の設定になると思います。
かねてよりこの作品を構想していて、現実の自転車競技、いえスポーツ全体を見ていて。
あまりにも非人間的な、無機質な数字と理論だけが支配する世界になってしまったなあ。
選手たちも、人間味の感じられない、「気持ち悪いほどに清潔」な存在になってしまったなあ。
と。
ちょいとそのあたりの思いも、この作品に盛りこんでみたくなりました。
自転車競技に、いえスポーツに、まだ暖かい「無駄」や「緩さ」が残っていた時代。
選手たちも、悪い面も含めて「人間らしさ」を残していた時代。
そして「その先」にやってくるであろう時代の変化に向き合う主人公たちの思いも、「KAMIKAZE」では描いていきたく思っています。
とにかくこの作品に関しては、賞とか書籍化なんて考えず、純粋に自分の好きなものを、納得いくまで書いていきたいと思っています。
結果まず執筆ペースは落ちるでしょうし、デキもたぶん一般ウケはしなくなるでしょうが、気にしない方向で(笑)。
まあ長いこと寝かせていた作品ですから、設定だけはわんさか積みあがっているんですわ(苦笑)。
今は時代と目指す作品の方向性に合わせて、不要なところは落とし、足すべきところは足す。そんな作業を進めています。
そうですねー。
主要登場人物紹介と用語解説はもう書ける状態ですので、それだけでも先に上げておきますかね?
といっても、頭の中で考えはすでにまとまっていても、それを文字に起こす時間すらない。たまの休みもリア充のもろもろに費やされる現状です(苦笑)。
ひとまずここでは、「KAMIKAZE ~feeling of L’s」より「フレスカ」。
こちらも一足早く公開。「紫雲院楓フレスカ(Shiun-in Kaede Fresca)」です。