マウンテンバイク、しかもダウンヒルというのは自転車競技の中でもさらにマイナーなカテゴリで、おそらくほとんどの方がご存じないと思いますが。
確執をはらんだ人間関係、私は大好きなんですよね。
しかも簡単に「どちらかが消える」という決着に至らず、一進一退を繰り返しながら均衡状態、緊張状態が延々と続いていく。
そんな状況を描写するためには、「スポーツ」は恰好の題材だと考えました。
さて、スポーツの中で私が書けそうなカテゴリは、と問うてみると。
それも掌編に仕立てるとなると、瞬間的な爆発力があるといい。
というわけで、私の知識の及ぶ限り、あらゆる面で最高にとんがった競技種目、マウンテンバイク・ダウンヒルとなりました。
その舞台に神の悪戯のごとく同時に存在した、二人の天才少女。
ゆえに宿命的に定められてしまったこの二人の関係。
さて、カクヨム公式様はじめ、読者の皆様はこんな関係を「百合」と認めてくださるかどうか。
私は全く責任を持ちません(ぉぃ)。
この「KAMIKAZE(読み:カマカジ)」も長編化への意欲がなくもないのですが、その場合はマリア&フレスカがメインではなくなります。長編小説の題材とするには、マウンテンバイク・ダウンヒルはあまりにも刹那的すぎます。
さて、ここで読んでくださった方に作者よりひとつ質問。
マリアとフレスカ、あなたはどちらが光でどちらが影だと思いますか?
作者は構想段階で決めていますが、答えはおそらく長編化しても公開しません。
(蛇足)
私の悪い癖で、少なからぬカードを意図的に伏せたままにしてあります。
マリアとフレスカのフルネームは、実に分かりやすいですよね。