“祈りの残響と炎の夜の真実”
※ここでは4章までのネタバレを含みますのでご注意ください。
さて、今回は第四章をまるっと扱う特別編です。
序章から“記憶の断片:炎の夜”、そして終章まで、一気に触れていきましょう!
「やっほ〜!今日はスペシャルだよね!メガたん、テンション上がってます〜!」
ーーっと、その前に、⭐︎レビューのお礼をさせてください。
銀騎士様、櫻 恭史郎様、髙橋涼羽様、ありがとうございました!
そして、プロローグからずっと読んでくださっている皆様、応援やコメントを寄せてくださった皆様、本当にありがとうございます。
「ほんとにね!みんなありがと〜⭐︎」
■ 序章と“白き風の家”の秘密
じゃあ、序章から順にゆっくり見ていきましょうか!
「はーいっ! まずさ、序章のこのシーンからいきたいんだけど……
白き風の丘とセリウスさんのお家だけは残ったんだよね?」
ええ。
あの“白き風の家”は城壁から遠く離れていたため、奇跡のように戦火を免れました。
草原と廃墟が広がる今の神界の地上で、ここだけが──あらゆる祈りの風が集う場所として、今も静かに息づいているのです。
「そもそも、なんであの家、丘の上にぽつーんとあったの?」
そこ、気になるところですよね。
実はあの家、セリウスが“気まぐれで建てた”わけではありません。
白き風の丘は、もともと“祈りの風が集まる聖域”でした。
女神となったばかりの少女が祈りを捧げ、力を整えるための場所。
そしてセリウスは彼女を守る直属部隊の一員。
「えっへへ……つまり、あの家って、
女神ちゃんとセリウスの“原点の家”だったんだね」
そうです。
祈りの風が集まりやすい特別な場所だったからこそ、城壁から離れた位置に建てられた家。
第四章で千鶴が感じた“懐かしさみたいなざわめき”は、その祈りの残滓に触れたからでした。
■ 白き風って、結局なに?
「これさ〜、読者さんも絶対気になってると思うんだよね。
白き風って神界の演出じゃなくて……なんか“声”みたいに見えたりしたし?」
その通りです。
白き風とは──女神の少女が遺した祈りの残響。
炎の夜、最後の祈りで“闇”を退けたあと、
彼女は平和のため、自らを封じ、人々の記憶から消える願いを発動しました。
その祈りが、風として神界を巡り続けているのです。
「……やっぱり、ただの風じゃなかったんだね。
千鶴ちゃんの頬をなでた“あの風”も、女神ちゃんの祈り……?」
ええ。
だからこそ千鶴は、“炎の夜の記憶”に繋がったのです。
■ “炎の夜”って何があったの?
「メガたん、あのシーンだけはちょっと怖かったよ……
女神ちゃん、すっごく悲しそうだった……」
第四章の裏側を少しだけ話しましょう。
この大戦の発端は、神々がまだ神界にいた時代──
彼らの間で起きた“ある事”をきっかけに、争いが大きく火を噴いたことに始まります。
「えっ…!何が起きたの…!?」
ーーそれは、またのお話で(笑)
「そんなぁ〜(;ω;)」
ちゃんと正史として描きますので、楽しみに待っていてください。
そして長い戦いの果てに、女神の少女は闇を統べる者を祈りの力で討ちました。
「でも……勝ったのに、なんであんな結末に……?」
戦の後、神界は平和を求める者と、魔界を滅ぼし尽くすべきだという強硬派に分裂。
魔界も同じく対立を抱え、争いの火種は消えませんでした。
少女は悟ります。
“自分の存在が、新しい戦いを生む”と。
だからこそ──
最後の祈りで、自分を封じてしまったのです。
■ セリウスが取り乱した理由
「中章でのセリウスさん、ほんとにヤバかったよね。
千鶴ちゃん置いてダッシュするし、涙ボロボロだし……!」
あれは“本能”の反応でした。
千鶴の見た“炎の夜の記憶”は、
セリウスが最も“救えなかった少女”の記憶そのもの。
彼は失われた記憶の底で、
その痛みだけを抱え続けていたのです。
「……“また、何かを護らなかった”って思っちゃった感じ……?」
ええ。
彼にとって白き風の家は、少女との始まりであり、終わりの場所でもありますから。
■ 第四章でいちばん大事だったこと
第四章は──
“祈りの残響”が千鶴とセリウスを結び直す章でした。
失われた記憶も、流れ落ちた涙も。
すべてを白き風が導き、千鶴へと繋いでいく。
そんな流れを示す章だったのです。
「そうそう!そして……次回!
千鶴ちゃんが本格的に“自分の祈り”と向き合っていくんだよね!」
ええ。
第五章では千鶴が“守られる側”から、一歩前へ進みます。
セリウスとの距離も、少しずつ変わっていくはずです。
「うっわ〜!ここから先の展開、
メガたんもう楽しみで仕方ないよっ!」
それでは、皆様!
次回またお会いしましょう!
「ばい、ば〜い!⭐︎」