今回は「誤字報告の送り方」について、読者のみなさんと共有したいと思います。
ちなみに私は、礼儀さえ守られていれば誤字報告を歓迎いたします。
作品を読んでいて誤字や誤用などを見つけたら、まずハートを押して応援コメントのテキストボックスを開く……その前に。
今一度、その「誤字だと思ったもの」を辞書やネットなどで調べてください。
どうかお願いします。
私がなぜこの記事を書いたのか。
それは、正しくない「誤字報告」を実際に受け取ってしまったからです。
(それも、なんの作品もフォローしていない「捨て垢」と思しきものから)
実際に例文を挙げると……
「盗賊はその場で殺してしまっても正当防衛扱いとなり、処罰されることはありません。貴族の子女であるご主人様(男性)ならなおのこと」
という自作品のセリフに対して、
「誤字報告です。『子女』ではなく『ご子息』じゃないでしょうか。これからも応援してます」
という応援コメントが来たわけなのです。
(口では「応援しています」と言っていますが、前述の通りフォローはされていません。過去の誹謗中傷や酷評から学んだ私は、これを言いがかりと判断し処理しました)
この方は「子女」を「女の子」の意味に捉えたと思われます。
「帰国子女は女だけ」と勘違いなさっている方もいらっしゃるようですから、ありえない話ではない。
しかし実際の辞書には──
────────────────────
し‐じょ〔‐ヂヨ〕【子女】
読み方:しじょ
1 息子と娘。子供。「—の教育」
2 娘。女の子。「良家の—」
────────────────────
weblio辞書
https://www.weblio.jp/content/%E5%AD%90%E5%A5%B3とあるわけです。
私は「1」の意味……つまり「息子と娘」という意味で「子女」という言葉を使いました。
(より正確に言えば、「ご主人様は『貴族の子供』という概念に含まれる」ということを表現したかったがために「貴族の子女」と書きました)
ただし、一部の読者さんに誤解を与える表現であったのも事実。
実際、辞書には「息子と娘。子供」という意味の他に、「娘。女の子」とありましたから。
(ただし前述の誤字報告コメントを見る限りでは、意味を調べていないのは明らかです。調べていたら、違った指摘をしていたはず)
私は常々、こう考えています。
作者の意図は、読者さんに『正確に』伝わらなければ意味がない……と。
ですので私は後味の悪さを覚えつつも、自らの意志で「子女」を「ご子息」と変更しました。
そして今回の「お願い」に至ったわけでございます。
……ということで、当記事のまとめです。
応援コメントの機能を使って誤字報告を送るには、
1. 誤字だと思った単語をコピペして、辞書サイトで意味・スペルを調べる
2. 「作者さんには、俺には分からない別の意図があるかもしれない」と考えながら誤字を指摘する(あるいは修正を「提案」する)
3. 「常に自分が正しいとは限らない」ということを念頭に入れる
以上3点が、非常に重要であると私は考えます。
その3点さえしっかり守られていれば、私は誤字報告を歓迎いたします!
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。
新作『最弱職〈支援術師〉の悪役貴族』の応援も、よろしくお願いしますっ!
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最弱職〈支援術師〉の悪役貴族に転生したけど破滅フラグなんか知るか、好き勝手に生きてやる!〜自由気ままに剣と魔法を鍛えていただけなのに、勇者・聖女・魔王を差し置いてヒロインに「神の化身」と崇められた件~
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