通りすがりのやつが言うことなんか、ああそうかいそうでござったかいと厚顔無恥な面で聞き逃せばいいもんだが、やっぱり相手が悪意ないだけにうんざりするのが呼称の問題。
相手がその場だけで2度と会う気遣いのない人間だから、その程度のもんだと思えばそれまでのはずなのだが。
たまたま居合わせた待合室で、まるっきりの他人同士が「おばあさん」とか呼びかけているのも、孫と祖母の関係以外、あるいは同級生同士の軽口以外では不愉快に思うタチ(性質)である。
それが今日初めて行きずりの人に、奥様とも奥さんご主人ともいわれず「お母さんお父さん、〇〇ですね」と話しかけられた。平気な面でハイハイと相手をしたものの、内心そんなに軽んじられる身なりだったかと、隙があったかとたじろぐ思いがした。
自分のボロボロさも相手の無神経さもあわせ、土曜の午後というのにうんざりした。
人間が小さいなぁ。小さいからこのうんざりを笑ってすませられない、それもまた情けない師走だよなぁ。