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質問に答えます1

紹介したゲームに寄せられた質問に答えます。

Q 16回で紹介した「天幻地在バトルマリオネット」は、明らかに子供よりも良い年した大人がガッツリハマるゲームだと思うんですが如何。

A 私が大人である以上、もちろん良い年した大人にだってガッツリはまってるプレイヤーはいましたよ!ただ当時は、3Dプリンタによるテロ事件を経た世代でしたからね…。社会的に、成人マリオネッターは肩身は狭かった事は否めません…。じゃあ逆に子供達は成人プレイヤーを受け入れてくれたかっていうと、あいつらはあいつらで財力のある大人を嫌っていましたから…。成人プレイヤーの大半は、年齢を偽って子供のふりしてバトマリを遊んでいて…。ま、立場は弱かったですね…。


Q どうもすべてのゲームをリアルタイムで遊んでいたような形でレビューされてますが、すべてのゲームを発売日(あるいはサービス開始時)に遊びはじめたのですか?

A いえ、そういうわけでもありませんよ。Acaciaを購入したのは発売からちょっとたった後に名古屋に行った時でしたし。そしてまた去りゆくあなたへも、発売後の混乱を聞き付けて慌てて買いました。キミにキュン!人工ヒメゴコロなんかは…、買ったのは発売してからだいぶ後の事ですね。ごめんなさい、ハッキリ買った日は流石に覚えてませんが。


Q 「そしてまた去りゆくあなたへ」をナノマシン作用込みで遊んでみたいのですが、付属ナノマシンを現行製品で代替できないでしょうか?当時のゲーマーが味わったという、自分の感情から主人公の心情を推測するゲームプレイをぜひやってみたいのです。

A 難しいと思います。あれ仕組みとしては、Observerのゲームに割り当てられた信号にのみ動くナノマシンじゃないですか。たまにやってる人いますけど…、ナノマシンの信号乗っ取りって限りなく黒いグレーゾーンですからね…。Observerの版権も、いまどこが持ってるのか分かりませんしね。


Q 天幻地在バトルマリオネットはかなり昔発売されたカスタムロボと言うゲームに似ているとの指摘はやはりあったのでしょうか。

A うわー!カスタムロボ!久し振りに聞きましたね。いや、誰もいなかったと思いますよ。当時からして70年前とかですよね…?メインプレイヤーが子供だったってのもあるでしょうけど、大人にしたって古典のカスタムロボの名前をすぐに挙げられるのは、大学で情報文化を専攻していた人くらいでは?


Q ふと疑問に思ったのですが、バトマリの操作が完全にプレイヤーのトレースだとしたら遊ぶのに広い場所が必要だったり、プレイヤーの運動神経がそのままマリオネットの強さに影響したりすると思うのですがそこはなんとかされていたんでしょうか?

A もちろん、運動神経勝負ですよ!でも、マリオネッターの動きに追随しているのは立ち姿だけで、移動自体は脳波制御のホバーで動かせるんですこれ。ですから、パンチキックの鋭さは必要でも、走り回る持久力は要りませんでしたね。…どっちしにろジタバタする場所は必要なんで、親御さんからは毛嫌いされてたんですけど…。


Q レビューを読んでからというものAcaciaがほしくてたまりません。購入を検討しているのですが現在だとどこで購入するのが良いのでしょうか。

A たまーにアンドロイドのオークションに出品される事がありますが、基本はもうパーツごとにショップで探すしかないでしょうね。日本版にこだわらないなら、東南アジアに行くと結構扱ってる業者がいますよ。ただ、オススメはしません。違法改造されまくったAcaciaが、在庫としてズラッと暗い倉庫に座らされていて…、ちょっと、あの光景は心にきますよ、本当。


Q フォークロア・オブ・ノスタルジアのオフライン版を触って、当時のソーシャルゲームを遊んでみたい!と思ったのですが、調べてみると2010年代当時はサービス終了と同時に遊べなくなる作品がほとんど。このサイトでレビューされているレトロゲームはサービス終了後も何らかの形で遊べるようになっているものが多いようですが、2010年代以降に業界内でゲームのアーカイブ化などを推進するような動きがあったのでしょうか?

A 2038年問題で、結構色々なゲームがバグったじゃないですか。それを境に「ゲームを未来に残そう」という活動は活発になったのは確かなんですけど…、正直実感としては、努力の甲斐なく大半のゲームは消えてますね。残念ながら。FoNはプレイヤーがごねた・補助金を貰っている事業だった・開発元が優しかった、その三点があって初めてオフライン用のゲームに改変してくれた特殊な例で。このサイトで扱ってるゲームも、大半はサービス終了と共に消えてますよ。チュートリアルだけ残ったAfterLife、喋る事さえ出来なくなったエリサ、AR機能しかなくなった大戦…。この辺は、何らかの形で残してくれたというよりは、サービス終了でオンラインの機能だけ失われて放置された、って方が近いですね。


Q 城隍大战非常に懐かしいですね。俺はネットニュースを見てニヤニヤしてるだけでしたが、実は同時期に、まったく偶然にクラウドファウンディングにいくらか払ってるんですよね。もしかしたら同じ人かもしれませんね。まあ当時は沢山の若者が宇宙を目指してたので、そんな偶然もないでしょうか。確か自家用セスナかなんかチャーターして「礼拝」してたプレイヤーが領空侵犯で撃墜されたとか、そんなニュースも見かけた気がして、まあされるだろそりゃあと思った記憶があるんですが、あれは別ゲーの話でしたっけ?

A セスナは別ゲームの話だと思います、ドローンを飛ばしてやろうって言ってた人は結構いましたけどね。城隍大战じゃ、そもそも外国人プレイヤーの人数は少なすぎて、中国本土のプレイヤーは私たちが存在している事すらちゃんと理解していませんでしたからね…。とは言えセスナを飛ばしたってのは面白いな、もしかすると楼蘭かな。あれ紛争地帯真っただ中にポータルがありましたし、プレイヤーがテロ組織に捕縛されてたって事件もありましたし。


Q どれもこれも懐かしく感じて感無量です。ところで実家の家の大掃除をしていて、倉庫の整理をしているとなにやら奇妙な骨董品を見つけました。赤と白に彩られた長方体の物体でだいぶ状態は良くないのですがF×××LY C××××××R(×は判読できず)と書かれていて、更にそれに差し込める物理式ソフト(でいいんですかね)の山、それらを接続することができる平面映像描写装置です。レトロゲームにお詳しい赤野先生なら判断がつくと思い、郵送させて頂きます。もしもこれが「ゲーム」であるのであれば、是非この連載で取り上げてくださると幸いです。

A それは…ゲームです。間違いなく。私も一台持ってますよ、同じ奴です。そしてそれはゲームである以上…、私には絶対受け取れません。おそらくそれは貴方の曾祖父、あるいはその先の御先祖様が買って、大切にしていたものだと思います。あなたには、それを大事に守っていく義務がある。実はこのサイトでも2・3とりあげたいソフトはあるんですよ。「星を見るひと」とか、「元祖西遊記」とか。是非検索してみてください。ただ、これらのゲームを今語ることは、最早レビューというより学問に近くなってしまいますからね…。それが心配で。


Q 私の調べた限りでは幾つかこのサイトを取り上げているメディアやサイトを見かけたのですが、赤野工作氏にとって何か周囲やメディアからの特筆すべき反響などはありましたか?

A おそらく私がLinkageでシェアしたものがたまたま何処かに載せられただけだと思います。実際、このサイトのアクセスは日に10〜30くらいですから。いや…むしろあなた…どうやってここに辿り着いたんですか…?


Q ブログにも登場した赤野先生の友人の話ですが、どのようなことが一番思い出に残っているでしょうか。

A 彼はホログラムのゲーム機「Stone」が好きでしてね、病室でも遊んでたやつです。なんでかって言うと、ホログラムのダンスゲームだとパンツが覗けるんですよ。パンツ。


Q 管理人さんのコレクションの膨大さには驚かされますが、どういう基準で集めておられるのでしょうか?

A 基本はビデオゲーム、それに類するオモチャ、その付属品程度ですね。ゲームを低評価にしたゆかりのあるものなら全て集めてます。ご存知ですか、埋められたE.T.。これはもうスミソニアン博物館でないと管理してない代物で…いや、自慢話になるんでやめておきましょう。

10件のコメント

  • どうもすべてのゲームをリアルタイムで遊んでいたような形でレビューされてますが、すべてのゲームを発売日(あるいはサービス開始時)に遊びはじめたのですか?(クラドゥーケンのように遊ぶのに手間が必要だったものはすぐに遊べなかったと思いますが)
  • 「そしてまた去りゆくあなたへ」をナノマシン作用込みで遊んでみたいのですが、付属ナノマシンを現行製品で代替できないでしょうか?
    当時のゲーマーが味わったという、自分の感情から主人公の心情を推測するゲームプレイをぜひやってみたいのです。
  • 天幻地在バトルマリオネットはかなり昔発売されたカスタムロボと言うゲームに似ているとの指摘はやはりあったのでしょうか
  • 工作員さんのレビューを呼んでからというものacaciaがほしくてたまりません。購入を検討しているのですが現在だとどこで購入するのが良いのでしょうか。

  • フォークロア・オブ・ノスタルジアのオフライン版を触って、当時のソーシャルゲームを遊んでみたい!と思ったのですが、調べてみると2010年代当時はサービス終了と同時に遊べなくなる作品がほとんど。
    このサイトでレビューされているレトロゲームはサービス終了後も何らかの形で遊べるようになっているものが多いようですが、2010年代以降に業界内でゲームのアーカイブ化などを推進するような動きがあったのでしょうか?
  • 城隍大战非常に懐かしいですね。俺はネットニュースを見てニヤニヤしてるだけでしたが、実は同時期に、まったく偶然にクラウドファウンディングにいくらか払ってるんですよね(俺はもうホントベタですが、当時某社がロシアのあたりの広大な土地に有機発光体を設置して、宇宙向け広告を出したってのが話題になってて、それを写メって送ってくれという依頼をしたんです)。もしかしたら同じ人かもしれませんね。まあ当時は沢山の若者が宇宙を目指してたので、そんな偶然もないでしょうか。

    確か自家用セスナかなんかチャーターして「礼拝」してたプレイヤーが領空侵犯で撃墜されたとか、そんなニュースも見かけた気がして、まあされるだろそりゃあと思った記憶があるんですが、あれは別ゲーの話でしたっけ?
  • どれもこれも懐かしく感じて感無量です。
    ところで実家の家の大掃除をしていて、倉庫の整理をしているとなにやら奇妙な骨董品を見つけました。
    赤と白に彩られた長方体の物体でだいぶ状態は良くないのですが
    F×××LY C××××××R(×は判読できず)と書かれていて、更にそれに差し込める物理式ソフト(でいいんですかね)の山、それらを接続することができる平面映像描写装置です。

    正直素人の私にはこれがいわゆる発祥当時の「ゲーム」なのかも
    あるいは当時の芸術家が作ったミニマルアートのたぐいなのかもわからないのですが、
    レトロゲームにお詳しい赤野先生なら判断がつくと思い、郵送させて頂きます。
    もしもこれが「ゲーム」であるのであれば、是非この連載で取り上げてくださると幸いです。
  • ネットワークのインフラの発達につれて、人間はテキストから画像、音声から動画、さらにはVR、果てには人間の意識そのものまで軽々と遠隔でやり取りできるようになりました。
    ネットを行き交うデータのサイズも肥大化していったこの100年で、もっとも陳腐かつ簡素といえるメディアであるテキストのみで人間の心を動かすことができるこのサイトには現代人が再認識すべきものが沢山詰まっていると私は感じています。
    私の調べた限りでは幾つかこのサイトを取り上げているメディアやサイトを見かけたのですが、赤野工作氏にとって何か周囲やメディアからの特筆すべき反響などはありましたか?
  • 誤字報告:
    ×いえ、そういうわけでもありませんよ。【Acasia】を購入したのは発売からちょっとたった後に名古屋に行った時でしたし。

    ○いえ、そういうわけでもありませんよ。【Acacia】を購入したのは発売からちょっとたった後に名古屋に行った時でしたし。

    質問:
    ブログにも登場した赤野先生の友人の話ですが、どのようなことが一番思い出に残っているでしょうか。答えるのが辛いようでしたらスルーしていただいて結構です……
  • いつも楽しく読ませてもらっています。
    先ずは、鯖江市を取り上げていただきありがとうございます。ええ。
    なにせ地元なものですから。
    視力矯正器具としての眼鏡はほぼ衰退してしまいましたが…こういう形で地元を取り上げてくださる方がいらっしゃるのはうれしいです。

    管理人さんのコレクションの膨大さには驚かされますが、どういう基準で集めておられるのでしょうか?
    (サントラ、攻略本のような関連物から、TRPGやボードゲームのような非電源ものまで)
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