朽葉陽々

世界は、宇宙は、静かに終わりつつある。 人々は死ぬことさえないまま、安らかに眠って目覚めなくなり、いつの間にか塵に還っている。 そんな世界の隅の隅、ただ一つ残った観測所。 たった…

国内唯一の魔法学校、真明学院に入学した見抜澄（みぬきすみ）。彼女はこの学校で、あるものを探そうとしていた。 学園には、たくさんの魔法使い、魔術師、魔女が集まっている。澄は彼らと関…

その島では毎年、小さな祭りが開かれる。 その島の出身だという友人に誘われた彼らは、『お客さん』として祭りに加わることになったが……。

ある町に旅行に訪れた『俺』は、その町で噂される、『どこにも行けない』と噂される橋を渡ろうとしていた。 果たして、噂の真実とは。

もし、何かがない世界だったら。 もし、何かがある世界だったら。 そんな問いに、「その世界」の一部を描いた掌編で答える連作です。 思い付いたら追加されるので、かなり不定期の更新にな…

とあるまちのとある宿にやってきたその人に、宿の娘が尋ねた。 ――「ねえ、『ゆき』って何かしら？」

赤翡翠の心臓を持つ少女、瀬川美夜（せがわみよ）。彼女は、強く丈夫な心臓を狙う「心臓交換師」に追いかけられていた。 拙作「石の心臓」の関連作です。合わせてお楽しみください。

現代日本から転生した貴族令嬢は思った。もしや私の家族、みんな転生者？ 彼女は、十歳の誕生日にとうとう、家族にその疑いをぶつけることになる。

世界が滅亡して、いくばくかの時が過ぎた。いつからか街に現れたひとのような「なにか」は、もうひとり現れた「なにか」と出会う。

脆い心臓を持つ少女、星野舞花。彼女が出会った不思議な少年は、舞花に心臓の交換を持ち掛ける。 関連作「赤翡翠の心臓」も、合わせてお楽しみ頂けたら嬉しいです。