友人の案内で離島リゾートに来た人が、お祭りで『お客さん』の役をするお話。 小さな南の島で行われる、恐るべき祭事を描いたホラー掌編。 いわゆる「因習」のお話なのですけれど、最後の最後の思わぬ真相(といっては大袈裟ですけど)がとても好きなお話。 形骸化した儀式をただなぞっているのでなく、それをやる必要性がはっきり存在しているところ。 この必要性がまず先にあって、結果このお祭りが生まれた、というのが明確に読み取れるのが好きです。 短くシンプルながらも印象深いお話でした。