タイガはいい作品が多いですね。純文とラノベの中間感が好きです。
この作品以外にも「閻魔堂沙羅の推理忌憚」なんかが面白かったですね、おすすめです。結構参考にしてる推理ものなのですよ、安楽椅子探偵に近い作風です。
さて五日ぶりの本日は。西尾維新先生の著作、二〇一五年一〇月二〇日刊行。
「美少年探偵団 ~きみだけに光かがやく暗黒星~」
から続く、「美少年シリーズ」です。
みなさんご存じ「物語シリーズ」の方ですね。「刀語」を一年間毎月刊行していた執筆速度がバイヤーな人でもあります。では例によってあらすじ。
主人公は、自分の所属する指輪学園に、ある謎の組織があることを知ります。この組織というのはへんてこなもので、探偵なのですが依頼者側に守秘義務が課されたり、奇想天外なやり方で事件を解決したりするといいます。そんな「美少年探偵団」が掲げるの、第一に美しくあること、第二に少年であること、第三に探偵であること。そして、チームであること。
そんなみょうちきりんな組織に、さても主人公はある依頼を出すのです。それは、かつて幼い自分が見た、空に輝く一番星を見つけてほしいというもの。そこから、彼女と少年たちの、交流が始まっていくのです。
少年たちと交流する美少女(作中では案外かわいいとされる)の話! なおその子は、ドがつくクズ女郎だったりします。いろいろ詳細な説明を省いたあらすじだったのですが、登場キャラは作者先生の著作の例にもれず、味が濃いめでアクが強いのです。
ひとまず初巻だけでも読んでいただけるとその世界観が感じられると思います。ちなみにテーマは「夢」。このトナカイさんが最も尊ぶものだったりします。多分そこががっちりはまってこの作品推してるのかもしれません。隙自語でしたすみません。
ところで気になって見に行った方は、各巻のタイトルの法則性に気づくことでしょう。江戸川に住んでそうな当て字作家さんの作品がモデルなんですね。少年探偵団はもとより、パノラマ島忌憚とか。江戸川乱歩作品も面白いからみんな読め。名作は名作と呼ばれるだけの所以があるとわかるのですよ。
ちなみにこの美少年シリーズ、アニメ化されてます。漫画にもなってます。アニメのほうの眉美ちゃんかわいいのでティザーだけでも見てくれやす……
お後がよろしいのかなぁ、立つ鳥跡を濁しまくってる気がしますが、まぁ私はハトかセミということで一つ。
では今度こそ、お後がよろしいようで。