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読書備忘録「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」

 一か月前に読んだ作品は最近読んだに入るのでしょうか。というわけで、第三弾です。

 本日は二〇一一年三月一八日刊行、ガガガ文庫のラブコメといえばでおなじみ。

 「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」

 著者は渡航先生です、俺ガイル以外にもいろいろ書かれてるそうで……トナカイさんは俺ガイルしか触れてないので、ほかの作品も気になるですね。




 物語の舞台は千葉市立総武高校。二年生で周囲からは腐った魚の目をしていると評判なボッチの主人公はある日、彼の現状を見かねた生活指導の先生から謎の部活「奉仕部」に強制入部させられます。
 この謎の部活で、部長の毒舌少女と、途中加入の天真爛漫な女の子とともに、主人公は様々な、学校の事件を解決したり……そして時に恋をしたり。間違えに間違えた、彼だけの青春模様を送るのです。



 第一巻から最終巻まで、実に十年にわたり刊行された非常に有名なラブコメですね。私はつい最近ようやく全館まとめて読むに至ったのですがいや面白い。
 主人公の一人称視点で進む今作ですが、いやはやひねくれている彼の独白なので、時折相手に間違った感情を抱いたり、勝手に推察して勝手に突っ走ったりする。自分のことをひねくれていると自覚しつつも、自分の行動理由の根っこまでわかっていない。
 ヒロインたちもそうなのですが、彼は非常に不器用で不格好で、しかしかわいいキャラなのです。そんな彼が間違え続けていくのが、今作の見どころなのですね。

 タイトルは最後まで走り切った彼の独白であり、そして読者全体の総評でしょう。笑いあり涙あり、ここまで王道に描き切ったラブコメは、僕は友達が少ないを思わせたりもして、なんだかすごく懐かしくなりましたねぇ。

 今なら結構いろんなところで読めますし、これをちらりと見ている方も「もうよんでるぜタコ!」という方もいるでしょう。

 そんな方々と語り合いたいなと、そんなことを思いつつここまでとさせていただきます。

 ではでは、お後がよろしいようで。

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