あの家で生き残ったのはほとんど犯罪紛いのことでギリギリ縁に立てていたからだと思います
兄は万引きで少しずつ食べ物をくれていました
私は冷蔵庫の鍵を壊す方法を考えて、たちばさみと包丁で少しずつ壊しました
中に、食べ物があると思って。家に帰ってくるのが少ない母が冷蔵庫を放置していても、お腹がすいたので
鍵は木製のとってつけた板に小さな南京錠があるだけでした。その板をけずって破片を棚の後ろに隠したのを覚えています
中には食べ物がありました。ほぼ賞味期限が切れて腐っていたものを兄と食べました
糸をも引かなくなった真っ白な納豆を口にいれたらしゃりしゃりして、いつから母が冷蔵庫を使っていないか不思議でした
学校に行けずとも、先生が給食の残りのパンをくれたことが嬉しかったです