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「老猟師の話・第13話 ヒノシシ・多々羅雉」更新しました!

今回は、山怪と十寸がどうして繋がるのか、その設定を書かせてもらいます。
「ヒノシシに続いて多々羅雉の話が出てきますが、こいつらはなんで入らずの山から出てきたのか」
以前、ソが老猟師に、何度も十寸を作ったと語ってましたが、その度に猪や鳥に食われたと言ってました。
ソは山のこぶのところに十寸を生やしましたが、その度に猪などに食われたため、対策を施すようになりました。簡単に言うと「毒入り危険・食べたら死ぬで」というものにしたわけです。
本編でもこのあとふれますが、ソの澱はどんな病や怪我も治すといったレベルではない、とんでもない威力を持っています。十寸は、そんな澱を食べて育っているくらいですが、そこに例えばナトリウムや硝酸アンモニウム(肥料に転用できる?)などが結晶化されて大量に含有されていました。激しく炎上するのですから、もっと違うものだったのですが、そんな毒入り十寸の苗?を食べちゃった猪が燃え上がって、巨大化して転がり落ちてきちゃったと…。多々羅雉は、同地の大雉とオオクチナワが十寸の苗を奪い合った結果生まれた怪物でした。
 里の伝承になっている怪物は二体ですが、ソは他にも作っていることになり、もしかしたら、もっと違う怪物・妖怪やもっと違うものも生まれているかもです。

ヒノシシの目撃は、「吉野に都が移る頃」ですので1330年代、多々羅雉は「大坂で大きな戦」ですので1615年となります。この物語は、徳川家光から綱吉の治世に移った1660年頃です。

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