老猟師の話 最終話「みちゆき」UPしました!
いよいよ最終回です。全51話、お付き合いいただきありがとうございました。
十寸と封は、命懸けで老猟師とソを守り切りました。瑞雲は滅び、陰の壺は洞窟の奥深くに没します。
司領も壊滅し、土石流は木津川に達しました。
孤独に老いて死んでいくはずだった八太夫は、十寸との暮らしを発端に愛するものを守るといった「生き甲斐」を見つけました。心(魂)を無くした肉体(魄)は、ただ力を持ったものに使役されるだけの存在であること、一方で愛され、誰かと関わっていくことで心(魂)が育ち、生き生きした存在になります。十寸と封は、心を育てて、一直線に生きました。二人の生きざまがまた八太夫にお袖と生きていく心を育てました。
※実は、今書籍化の企画が進んでいる別のお話があります。初めての書籍化でわたしもおたおたしてますが、またご報告させていただきます。これからもどうぞよろしくお願いします。