ただでさえ、SFと言う「詳しい人が読んだら失笑しないだろうか」とプレッシャーを感じるジャンルを書いている中。
反物質、百合表現、宇宙戦……と、ここ数話で、未経験の領域にチャレンジし過ぎて深みにはまっております。
VRMMOの、ゲームバランスを取るための物理演算と現実のそれとの差違は今回のテーマのひとつでもあるのですが、一方で、客観的に言い訳めいて見える気もしています。
一方で「本当に詳しくなければ表現してはならない」と言うのも、あってはならない考えだとは思います。
ある種、考証のクオリティが化け物じみている機動戦士ガンダムのシリーズですら、厳密に照らし合わせると間違いだらけではあるのでしょうし。
大切なのは「自分は無知だ」と言う事と「エンターテイメントと事実とのバランス」に自覚的であることかと、今回の執筆で特に痛感しております。
ジョージ・ルーカス監督の「私の宇宙では音が鳴る」と言う言葉は本当に金言だと思います。
そう言ったからには自作品の中でそれを貫かねばならぬ、と言う事も含め。