すずちゃんのヘルプデスク事件簿 短編1
https://kakuyomu.jp/works/16818093090379375733「名探偵が快刀乱麻の名推理で事件を解決するのではなく、一般人が地道な調査により事件を解き明かす物語です。
派手さはないかもしれませんが、リアリティのある事件及び謎解きが没入感を生み出していました。」
これは、オリジナル版に寄せてくれた広沢長政様のレビューです。今回は趣向を変えて、執筆の裏側を書こうと思います。
執筆にあたって参考になったのは、今話題の山口未桜『禁忌の子』(東京創元社)と高校時代に読んだ今野敏『ST 警視庁科学特捜班』(講談社)です。前者は医療、後者は科学捜査についてわかりやすく書かれており、キャラが立っているという共通点があります。今回はIT知識が使われるのと、普段馴染みがない部署を選んだのでその2点は必須でした。サスペンスも警察小説も好きですし。
ただ城崎みたいにロジカルじゃないし、STの5人みたいに超人ではない、一般の社会人(菊川刑事みたいな)が活躍する地に着いた物語を出したいという想いがあります。レビューでそれを読み取ってくれた時は嬉しかったです。
さらに言えば、今考えれば11/24に『アガシラと黒塗りの村』でデビューした小寺無人(こでらなきと)先生主催の新人ミステリ作家スペースも執筆のきっかけになったといえます(山口先生も参加されてます)。その後にこの作品のネタが生まれました。スペース参加していなかったら読書とnoteだけで小説執筆はなかったでしょう。
最後に、小寺先生と斎堂琴湖(さいどうことこ)先生には「文字数減らせなんて無理」というポストにいいねしてくださりました。商業デビューしたばかりの方からいいねと相互フォローしていただきありがとうございます。こちらはある種趣味ですが。おかげで何とか読みにくいかもだけど1万字以下に収めました。