https://kakuyomu.jp/works/1177354054893829031/episodes/16817330658145703760https://kakuyomu.jp/works/16817330657599138964だいぶ遅れましたが、偽教授天空杯、グランプリ獲得しました。
やっと道半ばという気分です。気を抜かずに頑張ります。
いや、その、本当うちでいいんですか?私より評価も閲覧数も多い人一杯いますけど……とビビって「手違いだった。撤回します。」と言われないかひやひやしておりました。あーよかった(笑)
ちなみに作中の主人公とは逆に私はコテコテ後付けした機体は結構好きです。一番好きなコテコテ?F-16Iとか?MiG-29SMTとかかなあ・・・・。
皆さんは線の少ないメカがいいですか?それとも近代化改修したコテコテ、どっち?
余談
サユリははっきり言って裁かれてしかるべき人間です。間違いなくどうしようもない屑女。恋仲の男もそう。私利私欲のために迷惑をかけた。
でも、主人公は裁かなかった。そして、サユリが超えた「一線」を理解できなくても、同情すべきことだというのを頭で知っていただけなのに寄り添おうとした。
世界は、ぞっとするほど複雑で、ぞっとするほどむつかしい。
それを以てわたしはこう語る。そんな世界で罪だけではなく心を裁く、どうだ?恐ろしい事じゃあないか?と。
それを言うために、サユリの過去を普遍的に同情できると思えるものとした。その外の、醜さを際立だせるために。
世界は、残酷だ。
理由があっても犯した罪は裁かなければならない。ドライスティックな改革は、それで傷つく人がいても成し遂げられなければならない。
だからこそ、零落するもの、破滅するものへの言葉を持たなければならない。必要悪と言う言葉がある通り、善を為すためにすることが全て称賛に値するとは限らない。
が、どういう訳か、インターネットという世界はこの思考がすっぽりと消滅し、とても繊細な文章を書く人さえも、仮面の下の残酷な一面を遠慮なく曝け出してくる。彼らは「敵」に容赦せず、そして、敵が苦しむ様に狂喜する。丁度、サユリの死にそうしたように。そして、既得権益だの強欲だのの理屈の上に「どっかの誰かが言った歯切れのよう言葉」や「拾った漫画の一コマ」をくっつけて「デーモン」を作り上げる。丁度、キリスト教成立の過程で各民族の神を悪魔として作り直した……いや、高貴な背徳の貴族たる悪魔に失礼だ。デーモン、いや、いじめの対象だ。殴ってもいい、嗤ってもいい、そんな「格」を与える儀式。どこに行ってもそればっかりだ。野蛮人の言葉のレパートリーだけが日々増え、どちらが被害者か加害者か分からない程罵りが続いたあげく、「勝利」に酔いしれる。
私はその態度嫌いだ。干支一週分、政治からご近所の話題まで、その態度を嫌って派閥をひっそりと出ていったのだ。その正義を信じたまま。とても、その態度が正義の味方を気取るにふさわしいと思えなかったから。そういつも。
昨年末に対立派閥の大物インフルエンサーが化けの皮を剥がされてた件があった。私は一日目に「バカだ……」と嗤ったが、次の日それを後悔した。人生の挫折と屈折。理解はできないが、嗤うにはあまりにも落ちた虚ろが巨大すぎたからだ。彼は嫌いだったが、彼の落ちた穴を前で行われている祭りに参加するほどの勇気はなかった。
そうだ、画面の向こうで貴方、もしくは貴女、(それ以外の性別もあるだろうがここでは割愛する。)が「劣った野蛮人」「救いがたいクズ」と思っている画面の向こう側の誰かさんも、きっとあるときは貴方、貴女みたいに泣いて、笑っていた同じ「人間」だ。決して食物になる生物を作った神が同じ塩梅で用意した「差別専用のヒトモドキ」ではない。人間は恐ろしい程近い。誰もがヒトラーともマザーテレサとも、勿論サユリとも半歩も離れていない。時間と空間を占有して、一言では語れない「人生」を歩んできている。お前が楽しんでいる「狩り」の獲物はそういうものだ、と。
ええ、論理的で理知的でIQが高い皆様の「お気持ち」を害してすみませんでした。皆様はこんな小説を忘れて、引き続き、「正義の投稿」による戦いをお楽しみください。ほら、皆さまの心を必要としない比類なき知性ならこんな駄作なんて片手間で追い抜いていけるでしょ。