こんにちは。氷室です。
こちらはもうすっかり涼しくて半袖だと寒いくらいなのですが、皆さまはいかがでしょうか。関東以南はまだまだ暑いと聞きます。もう九月も末ですが、熱中症などお気をつけて。
今回はタイトル通り、サトルクエスチョンのあとがきを綴りたいと思います。
十四万字の本編「サトルクエスチョン https://kakuyomu.jp/works/16817330659124257742」と約一万字の番外編「No Answer,No Future https://kakuyomu.jp/works/16817330663883266956」からなるこちらの作品ですが、お読みいただけたでしょうか。
サトルクエスチョンはもともと、タップノベル様にて連載する予定で生まれた世界でした。カイとサトルたちの出会いの物語を書く予定でしたが、あえなく挫折……。そこから時を経て、創元社学園ミステリ大賞に合わせ新たに構想し直したお話となります。
詳しくは調べていただきたいのですが、タップノベル様はゲームノベルのようなものが作れるサイトです。キャラクターのイラスト素材があり、主要キャラの外見や性格などは多少そこから引っ張られていたりします。当時は小説として書き直す日がくるとは思っていなかったので、ちょっぴり感慨深いですね。
この作品は当初からミステリージャンルの予定でしたが、締め切りがないと書けない人間なので、このコンテストは実にいいタイミングの開催でした。
初めてのミステリーということもあり出来は少々不安ですが(特に第2話! もう少しちゃんと考えればよかった……)、総合的にはかなり満足いく作品が書けました。一応コンテスト応募作ではあるのですが、ネタ多すぎて記念受験状態なのも逆に好きなものが書けたんじゃないかなと思ったり。
物語終盤ではミスリードを誘ったりと、自分でもミステリーを書くのがうまくなってきているのを感じました 笑。
また、サトルクエスチョンは初めてが多い作品でもあります。初めてのミステリーなのもそうですが、初めて固定の読者様ができ、そして初めてコメント付きのおすすめレビューをいただいた作品です。
方々に「ちょうだいちょうだい!」して感想をいただくことはあったのですが、自分から求めずにいただいたのは初めての経験でした。最初は嬉しいよりも驚きが勝り、某SNSにて「感想もらっちゃったんだけど!?」と大騒ぎしておりましたw カイがビビりなのは間違いなく作者の性格が反映されています 笑。
更新するたびに付く♡におっかなびっくりしながらも、この作品を応援してくださる読者様がいるということに随分励まされました。本当にありがとうございます。自分以外にも、この世界を、そこに住む人々を愛してくれる方がいるということ、本当に嬉しいです。
ここまでが本編「サトルクエスチョン」のお話。少しだけ番外編、「No Answer,No Future」のお話もしたいと思います。
「No Answer,No Future」は頼れる先輩、ジンゴさんを主役にした話です。アンサーが「愛」で名前が「未来」の人間が主人公でタイトルが「No Answer,No Future」なの、地獄か。本編とは打って変わって、ひたすらしんどいお話です。書いてるこっちがしんどかった。
時系列的には本編第5話の続きに当たりますが、番外編としたのにはふたつ理由があります。ひとつは応募分の本編で回収しきれないから。もうひとつはコンテストレギュレーションの「特殊能力などないこと」にがっつり違反するからです。
前述の通りもとはコンテストなど考えずに作った世界観を流用しているので、そこはどうするか結構悩みました。でも結局「どうせネタばっかで受賞はないし……」ということで一部の人間は異能力持たせたまま進めることに。とはいえ本編では一応明言しないように気をつけましたが、まあ、番外編だし。
と言う感じで書き進め、あんな感じになりました。
ジンゴさんは文化祭編が終わるまでずっとあんな風なので、早く楽にしてあげたいです。向日葵畑に行ったら少し目を離した隙にふっといなくなってもう二度と戻ってこないタイプ。ちなみにサトルは一生日陰から出てこないしカイは開放感でさらに声が大きくなります。平和~。
文化祭編ではサトルにメイド服を着せる予定だけあるのでなんとなくそこまでは書きたいのですが、サトルクエスチョンは、ミステリーなのがね……。ずっと「ミステリーわかんねー!!!!」って叫びながら書いてました。一本書きあがった今でもよくわかってないです。なんなんですかミステリーって。だれかネタをください。
一応まだ出てきてないキャラなんかもいるのでどうにかネタが溜まったら書く……かもしれない。だれかネタをください。ちなみに「現代ドラマで進めるか……?」とも一瞬思ったのですが、そうするとサトルがただの性格悪い人になりかねないのでボツになりました。ミステリーにするしかない。だれかネタをください。
そんな感じで手探りで書き始めどうにか表面を撫でながら一応の完結をさせたサトルクエスチョンですが、何かがどうにかすればまた続きを書いたりするかもなーという感じです。私の更新は平気で数年単位で空くので、首を長―――――くしてお待ちください。それかめちゃくちゃ催促してください 笑。しぶしぶ書き始めるかもしれません。
それでは、次の作品で。
風吹けば春まで青しミステリー
2023.9.24