メンですに応援頂戴しておりました。ありがとうございます!
サイカにとってメタリカは自分を助けてくれなかった存在なので、初対面では王侯貴族に
対するヘイトの方が上回ってたわけです。母親の暮らしぶりなんて知らないですしね。
そもそも市民は何が何やらな間に地獄の生存競争にぶち込まれてたのでそりゃあね、と。
一部でのメタリカが息子の窮状を自分から変えようとはしなかったのに時間稼ぎと融通に
励んでたのは、貴族と息子の一方だけに肩入れし過ぎない範囲で本人の意思を尊重しよう
と足掻いてた感じですね。重要なのは魔王で子供は付属物。元よりサイカの価値は低い。
サイカが最初に関わった教育係と相性が最悪だったせいもある。サイカが自分を馬鹿だと
思ってるのはその時の教育係の言動が原因なので。本編ではさらっと済ませましたが。
具体的には38話の後半辺り、サイカの述懐の中で教育係との確執を語っています。
【38話 誰かが誰だったかを誰も知らない】
https://kakuyomu.jp/works/16817330648713707012/episodes/16817330650556620220貴族不信が極まって勉強自体うんざりして、不本意に環境が激変したストレスでサイカの
メンタルに余裕とか微塵もない状態だったわけで。別人にするから学べとは求め辛いね。
ましてや感情を削ぎ落として口調から何から平坦になってく様をメタリカは見てるので。
サイカは独学でなら学べる点もちょっと悪い方に後押ししてしまったかもしれない。
メタリカは母親として受け入れて貰えずとも出来るだけのことをしようとはしてました。
なんというか、クソな業者の元で酷い扱いを受けて人間不信になった保護犬を預かった際
その犬が全然懐かなくても攻撃的でも、まずそれ自体は当然だよねと受け入れてどうにか
その犬が落ち着いていられる環境を整えようとする時の感じ。でもご近所の苦情にも配慮
しないといけない的な。そういう接し方でした。距離は縮まりませんでしたが。
次回も情報の擦り合わせ回な話。或いは決断の話。