鏡の魔女が完結して早二日、この作品を書いたのは3年ほど前のことなので何だか時間の流れを感じます。
一方で書いた作品は皆昨日書き終わったような気分もしているので不思議です。
需要はないと思いますが、近況報告がてら何故あの作品を書いたのか思い出を掘り起こしてみようと思います
「鏡の魔女」が産まれたのは、一つの紙切れからでした。
それは当時10人程の執筆仲間たちと「二日間(実質一日)で30枚以上の短編を書き上げる」ことを目標にした合宿でのことでした。
普通に書いてはつまらない為、くじを引くことを私は提案しました。
1日目の昼にそれぞれが単語を書いた切れ端をお菓子の缶にいれて、ひいた単語をもとに短編を書く、という趣向でした。
私が引いたのは「鏡」でした、悪ノリで変な単語や難しい単語も入っていた(その半分以上は私の仕業だった気もしますが)ので拍子抜けをしたことを今でも覚えています。
そして鏡について想像をめぐらしている中で出会ったのがエリカでした。
三人の全く異なる女性が、祭りの喧騒の中で夜空に打ちあがった花火を見上げる――ああ、綺麗だなと思ったその次の瞬間には、彼女たちは彼女になってしまった。
それが何故なんだろうと思った所から、魔女嫌いの少年イルが現れ、本題の鏡の魔女ミラが現れました。
エリカと鏡は全く縁がなかったはずなので、今思うと不思議です。
さて、ここからは小ネタです。
基本登場人物は難産か、適当に決まるか、瞬時に降りてくるのですが、今回は決めるのは早かったです。あのエリカですら即決でした(笑)ミラは勿論ミラーから取りました。
ストーリーの展開は今思うと安直かなと、パックとの話は分かりやすい展開ではあったので、もう一味加えてもよかったかなと……。続編を書くときはもう少し趣向を凝らしたいです。
この物語には魔女という存在が大きな役割を持ちますが、彼女たちは所謂西洋の魔法のイメージの魔女ではなく「あくまでよく分からないもの」をコンセプトに書きました。分からないことで成立しているものを書きたかったんだと思います。
改めて書き出してみると、書ききれなかった設定や未来の話が頭の中を渦巻くので、またいつか続編を書きたいなぁと思います。
まあ、まずは「裏 信長公記」を書くのが先ですけどね!
「裏 信長公記」は一応今日更新したんですが、二章の9話ぐらいからテンポが悪い気がしてしまい、書きなおそうかと悩みながら書いています。
取りあえず二章を書ききってから判断しようとは思っているのですが……、話をうまくまとめるのは難しいです。
それでは長々と失礼しました、もし読んでいる人がいたらここまで読んでいただきありがとうございます。